これは功績かも

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つい最近、イタリアに長く住んでいるパレスチナを母国とする指圧の先生が、パレスチナに帰り指圧を教えたいので、浪越指圧のインストラクターの資格を取りたいとのメールが入り、さっそく月に一回イタリアのローマから週末の特別レッスンのために当学校に来ることになりました。3回目のレッスンになりますが、真剣そのもので、もともと指圧の基礎がありますのであと何回か来ればOKかなーと感じでいます。
 指圧の普及ということで、私も親身になり教えるわけです。休日も割いて教えるわけです。幸いこの先生は、お金に困っているわけでもなく、性格も素直ですので、パレスチナでも何年後の未来には指圧の大輪の花が咲くのでしょうが、咲かない場合もありますのでこの辺は教える側も若干複雑な心境です。つい先日も、ルーマニアの空手の先生からのメールには、指圧を私の道場で教えたいので、どうしたらいいのかとの問い合わせがきました。ここ何年か、インターネットやfacebookのお蔭で当学院も南米を中心に関心の的になり、手技療法のオタクさんからその手のメールがどんどん来るようになりました。
ありがたいことなんです。しかししかし、、、、、この辺を日本人的感覚で、よしゃ日本の文化の普及だ。損得を抜きにして頑張ろうと考えて精魂をまき散らしたのが15年前でした。外国では子弟の関係が成り立たないと納得したのもこの辺からでした。期待をして教えて、えらい目にあったのもこのころでした。損得抜きで、なんて思って教えたら後でがっかりします。金を貸す時のように貸したら金が戻ってくることなど考えるなこの精神を培ったのもこのころです。
日本で外人と言われる輩が日本人の親切心をどんだけ利用しているかを観ればわかるでしょ。六本木あたりの不良外人を観ればわかるはずです。程度の低い外人しか小野田は知らないんだと言われればそれまでですが。確かに日本ではコロンビア人、キューバ人の怪しいおじさんしか知らないのも事実ですが。
 この辺でいやというほど、鞭で打たれた過去を持つ日本人はいっぱいいると思いますよ。幸い無防備でいるとあちらも面喰って正体をばらしますので、どんどん笑顔で対応しています。結論としては、この辺の見極めが、できないからスペイン辺りにうろうろしているわけで、茂がマイアミあたりで根を張って商っていたら、もう超金持ちになっていたと嘆く、患者さんの多いこと。性格がガッツでないからヨーロッパの最南端にいるわけで、怠け根性が奥底にあるからスペインにいるわけです。
 何回だまされても、どんだけスペインをぼろくそに言っても、ここから動かないと言うことは、好きなんでしょうねスペインが。
そんな訳で、指圧がどんどん浸透しだしたのも事実です。しかし指圧もピンからキリまであるわけで、ラジオ体操程度のレベルもあるし、治療で西洋医学と張り合うレベルもありますし。どこで妥協するかがいつも問題になるわけです。一般の人に門戸を開いたのが、浪越徳治郎先生です。わかりやすく誰でもできる指圧としてブームにのせました。マリリンモンローまで引っ張り出して指圧を大衆に普及しました。有名になった指圧に対して、プロの手技療法家達が、1,2,3、ハイOKの即席ラーメンのような指圧は、手技療法を冒瀆していると批判をしたのも事実です。地道に研究をして勉強しているモクモク派は、これ何だ、と騒いだ時代があったのも事実です。でも何やかやでそんなSHIATSUが、アフリカのルワンダからも指圧のオーファーが届く事実がここにあります。。たかが指圧。そのたかがが、今じゃ世界の指圧になりつつあります。
 根性なしで、ピレネーを超えたヨーロッパの最南端のスペインで悶々としている一指圧師の私、結構やるじゃんと自分をほめてもいいのかなあーと思ったりした今日この頃でした。じゃんじゃん。

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  1. 小野田先生のされてきたご苦労が実を結んでいるのですね

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