若いのやるジャンジャンの巻

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 先日、親戚の息子さんが、マドリッドに来るということで、なんとなくソワソワした一週間でした。その息子さんは、チェコの大学で1年間交換留学で、来ているということで、マーどんな奴が来るかと期待したおじさんなのでした。

Barcelonaで、4日間フラフラして、マドリッドに来て、最後は、コルドバ、グラナダ、そしてマラガからプラガに戻るルートでの小旅行のようです。VUELINGという格安飛行機で来るということで、何しろその飛行機乗ったことがないので、ポルトガルの生徒に聞くと、ターミナル1番と確信をもって言われたので、ターミナル1に直行、到着ロビーに行くと、なんかここじゃなさそう。ガイドの友達に電話するとターミナル2だと進言。インフォに聞くとターミナル4.もうあっちに行ったりこっちに行ったり、最後は電話がありターミナル4にいるということで、1時間半遅れの出迎えになりました。動くな動くなと呪文を唱えたお陰かやっとのことでターミナル4でのご対面になりました。格安は、到着掲示板にも載らないのかと怒りを通りこしてまったく呆れたスタートになりました。
 その息子さん、何か秋田の大学に行っているとのこと、そういえば、何か日本のテレビで、見たことのある自由な国際人養成の大学らしくまったくいい感じの青年でした。1年間の留学も単位取得になるらしく、半年後に帰国すると3年になれるらしいのでした。
 国際人養成の大学を出て、日本の企業に入るとなぜか、この培った教育が裏目に出ることがあると、何の話しかは忘れましたが、こんな会話を彼としました。このことは、うちの息子たちを見れば、一目瞭然なのでなんとなくうなずくおじさんなのでした。
 日本以外すなわち外国の教育は、自分の意見を言うことを真っ先に教えます。自己主張です。こんな教育を受ければ、働くようになって、例え上司であっても、正論と思えば、自分の意見をまくしたてますよね。そのように教育されたのですから当たり前のことです。その辺がまかり通る日本の企業はまだまだ少数なのです。私なんかも、上司が馬鹿なら思わず笑っちゃいますよね。反対に幸運にも上司に恵まれたら、死に物狂いで、働くと思います。しかしその確率の低いことは確かです。要は流されちゃうことができるのは、日本育ちか、体育会系の押忍,押忍のお兄ちゃんぐらいでしょう。
 まだまだ大方の日本の会社は、年功序列です。それをわかっていたから私は、小野田商会を起業したのです。私の息子たちもここで教育を受けていますので、自己主張を良しとします。上司が馬鹿だったらついては行きません。ただただその会社を去るだけの選択が待っています。バカにはついてゆきません。この息子さんの大学の卒業生もその辺で苦しんでいるとのことでした。
 ただ会社が、金を出して語学を習わしたり、従業員に投資をする日本の企業と、会社に入ったら即戦力を期待する外資、どちらがいいかは、その人の人生観次第のようです。その辺が、誠にめんどくさいのが日本の企業ともいえます。ここスペインにも去勢された企業人を見かけることもありますが、人それぞれの人生、大企業の金看板を背おって生きるか、独立独歩かは、あなた次第のようです。何しろ人生は一度、好きなことをしろ、好きな仕事で生きろこれが私のモットーですが、そうはいかないのが、人生のようです。
 この息子さん、まったく一人で、博物館の券買って、バスの10回券買って、動くこと動くこと、朝、家を出て、夜の10時ごろ帰宅でまったくエンジョイしているようでした。日本から友達の息子の旅行のケアーを良く頼まれますが、マーほとんどが、私が助け船を出すまで全く動かないのがほとんどでした。まったくのお客さん気分で、勘弁の一言の、輩がほとんどでしたが、この息子さんは、気もちのいいぐらい一人で動きましたね。親の躾が、実に完璧でした。まったくこの一言に尽きる感がしました。子の躾ができるのは、1歳から3歳(三つ子の魂100までの如く愛情豊かなスキンシップ、)そして成長期が止まるまでの思春期の時期にどう躾するかにかかっています。今の夫婦、マー時間的に経済的に自分たちで目いっぱいで,アイパットを預けてそれで遊ばして、責任放棄がほとんどですので、息子たちも見本がないので、ひっちゃかめっちゃかは当たり前な訳です。
 お袋が、働くばっかしで、子供で失敗したら大変だよと何回も言ってましたが、その時期も、過ぎて果たして自分は任務を果たしたのかは、正直自信がありません。移民一世は、働くしかないのもこれもまた事実です。
スマートフォンが、便利さを売り物に売ってますが、その便利もののお陰で,躾という、常識が崩壊して、家族の絆も崩壊しつつこの時期、自己主張さえも、悪にされたらと、思う反面。まったくもって住みずらい世の中になった、これからの若者も大変だなと同情の念が浮かび上がった、これからの未来の若者との3日間の貴重な接触でした。
 追記 わからないときは、教えてやる。この簡単なことが、結構億劫がってやらない大人。教えると結構素直に感謝する若者がいることを忘れがちなのもこれまた事実のようです。

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