もう頑張らない

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当学院も治療院開設12年後の出発ですので何やかやで18年の歴史が過ぎようとしています。日本での治療経験(日本指圧専門学校卒業の2年後にスペインに移住)が未熟のままスペインに来ましたので先輩が10年間患者さんを圧しまくって20000時間患者さんに触したらまあまあ一人前じゃ無い、と軽く言われましたので、ひと月120人の計算で12か月で1440人10年で14400人まあ12年ぐらいかかるかなーと思っていましたが、5年目で2人のまー、お金のかかる子供が続けて2人誕生しましたので、ひと月120人一日平均5人の患者さんでは、ヤバい状態になり、目の色変えて患者さんとの挌闘が始まり昼休みなし10人レンチャン患者さん治療の新記録を何日も更新したのを覚えています。
 またその頃、東洋の神秘のブームで、患者さんに、テレビ関係の患者さんが何人もいましたので、東洋のマッサージと言う事で、何回もワイドショウの番組に出演させてもらいました。またイベントを新聞社やテレビにリークするとよっぽどの大事件が無い限り経済成長イコール健康ブームの時代に突入していましたので結構取材に来てくれました。スペインバブルのおすそ分けをしてもらっていた時期でした。
 何やかやで20000時間は10年で消化しました。90年代のスペイン(92年バルセロナのオリンピック)はバブルの絶好調期ですから、建築屋の成金オーナーの2号さんが腰痛だというので、避暑地までベンツのデカいのに一人お抱え運転手つきで同乗して出張して、仰山御代金を頂いたり、クリスマスのプレゼントに出張が多いと言う事で、ルイビトンの飛行機内用の旅行鞄をもらったり、治療に来るたびにプラダの小物を持ってきて先生の治療のお蔭で運が向いてきたなんて何が何だかわからないお礼を頂いたり、本当にいい思いをした時期でした。思い返すとあのころは、仕事もしましたが、世の中も私も華だったのか有頂天だったのか、こんなことがいつまでも続く訳ががないと内心思いながらも、銀行が何も言わなくても金を貸してくれるというので治療所を賃貸から自分のものにした時期でもありました。スペイン自体が毎日お祭りでした。普段は、ぐうたらのスペインは、調子づくと勢いがあります。EC(ヨーロッパ連合)から貰ったお金で、バンバン大都市から都市への道路建設を遂行してドイツに次ぐヨーロッパ随一ハイウエーを作りました。現在では、ほとんど使用しない有料のハイウエーがいたるところにあり、国家予算を大食いする代物になっています。日本の証券会社もいたるところに開設されて、日本の企業の進出もドンドンバンバンの時代でした。
 あのころから、マドリッドの日本人会が主催するソフトボール大会が春夏と開催されたのですが、なんと16チームが参加するというので、一か月前から各日曜日に予選会を開き土曜日、日曜日の2日間では大会が終わらないという盛況さでした。JAL,久保田などがバリバリの時でしたから,選手が足りないとイギリスから出張させたり、バルセロナの工場から大量に選手が派遣されて来たり、全てに対して威勢が良かったですね。今年のソフトボール大会は、雨天のために中止、大会が開催されても出場チームは4チームという状態に追い込まれています。日本の会社の次々の撤退は、スペインの今の状況を見ればご理解ずみのことです。
 時代に仕事がもちろん翻弄されます。治療院開設12年後学院を立ち上げました。
今現在不況の影響は、治療所も、学院も、もろに受けています。頭を下げての低空飛行です。しかし不況だから、仕事がないから手に職をと考える人たちがいます。ここ数年、指圧に賭けてみようかという若い人たちが目立ち始めました。問い合わせの電話が増えています。私もここ数年が勝負と思っています。体中ガタガタ、気力もいまいち、引退時期を模索している日々、体に流れる最後の気力の一滴まで使い果たしてし指圧道を全うするかと、ちょっとだけ思ったりして。
 何をおっしゃる兎さん。だめだめ命あってなんぼです。根性なんかなくてもいい、何を言われてもいい。そうだぞー、のせられるなよ、長生きするんだゾ、shigeru。

One Comment

  1. 小野田先生

    スペインでの頑張り具合が良く分かりました。

    3月15日(土)に、日帰りで伊勢の外宮と内宮に参拝してきました。

    20歳、40歳、60歳と3回目です。ちょうど遷宮の時に行っています。

    もう1度行きたいな~と、思っていますが、行けるか行けないかは
    、活き活きと生きているかどうかに、掛っています。

    16日に整骨院を21店舗持っている会社の説明会に卒業生と共に参加して来ました。

    今、講師が150人いるようで、社内の講習会が常にあり、無料で受講出来るようです。

    面白い会社だと、思います。

    今、講師の仮依頼が来ていますので、やってみたいと思います。

    このような会社が、東証に上場できれば、健康産業が面白くなりそうです。

    先生、お身体ご自愛下さい。共に長生きしましょう。

                                       木下誠

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