役者やノー スペイン人

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まったくもって、ヨーロッパに経済回復の兆しが見えません。ヨーロッパがそういうことなので、ヨーロッパのれっきとした一員であるスペイン、ポルトガルは、もう落ち目の三度笠のはずですよね。しかしですねー、JTBの知り合いが、今スペイン人がどんどん日本に旅行に行っているよと陽気に言われると何故だと首をかしげるのでした。
 ヴァレンシアという炊き込みご飯で有名な県は何と失業率が36パーセントまで行っちゃったと聞かされて、末期的形相を想像しがちですが、その辺がスペインの怪しい所で、あるところには、ちゃんと金はあるというのが真実のようです。国民の30パーセントは、不況に関係ない生活をしているのがヨーロッパの各国と言ったところでしょうか。どの辺が金を持っているかというと、
 例えば、貴族の称号が存在するスペインはこの辺の層がしぶとく金を持っていることが予想されます。確かにこの称号を売って生活をしのがなければならない輩もいるようですが。生まれてこの方働いたことがないという御仁を何人も患者さんとして持っている私はやっぱしという感じで結論が出てしまうのでした。
 ただマドリッド郊外の人口10000人ぐらいのベッドタウンは、お昼近くになるとなんかよく分からないおじさんが、一杯のビールを時間を掛けて飲んでいる輩で溢れている実態が事実としてあります。それこそ失業者そのものなのです。マドリッドの中心街もちょっと路地に入り込むと同じような現象が見られます。このことは金持ちと貧乏人の格差がはっきり出てきたことを示しています。
 若者25歳以下の失業性者が多いと言うことは、大学出が仕事がないと言うことです。大学卒業イコールホワイトカラーのエリート軍団を意味していた時代がありましたが、誰もがいける大学になったおかげで、逆に大学出の仕事がなくなったのです。ただヨーロッパは、日本の駅弁大学と違い大学の数も少なく、ひところほどではないにしろ、やはり大學出はまだまだ少数の部類の入ります。そのうえヨーロッパはコネの社会ですので、コネのある家族が、コネのある家族とつながり、その辺の御子息が有名な銀行にうじゃうじゃいたりして、マーいやらしい社会がまだまだ横行しているのが、ヨーロッパの各国です。
 ヨーロッパは、矛盾に満ちたワンダーランドなのです。王様がいて、貴族階級が存在して、アフリカ人が町で偽物ブランドを売り歩き、インド人が夜、花売りにレストランに押しかけて、ルーマニア人が地下鉄や街中でひったくりをして、ロシアのマフィアが海岸沿いの別荘を買いまくり、韓国人が、デリヴァリーのすしを売りまくり、中国人がそこらじゅうの物件を買いまくり、日本人の団体旅行者の皆さんが置き引きひったくりの被害に会い、等々もうとっくに役柄が決定して役に徹し無ければならないのが、ヨーロッパの現状なのです。
単純労働ならたくさんあります。肉体労働ならたくさんあります。しかしスペイン人の役柄は、できるなら仕事をしないで、汗をかかないで、お金をgetしたい。これが本音です。
 そんならどんな職種がありますか。役人すなわち公務員でしょ。左系の公務員です。口ばっかしで働かないこの手が好きですね。町で目立つ看板、ひところ言われたのは 1に薬局 2に弁護士 3にbar。その辺の所は今でも変わってないかもしれませよ。ハローワークに溢れるスペイン人を想像しますが、偽装失業者の多いこと。失業手当をもらいながら、飲み屋のボーイさん、これなんかもう松屋の定食と言った一般的パターンのようです。その上、消費税21パーセントになっても誰も騒がず、そんなもんかーと今日もサッカー談義に花を咲かせるスペイン人は、実に貫禄充分のハリウッドの大スターなのでした。

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