やるっきゃないの巻

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イタリアのミランから車で一時間のスイスのチッチャイ村に指圧の講習会に招待されていきました。スイスは、今年から法律で医療類似行為から医療行為として指圧を認める法案が成立しました。大替療法を認めているスイスです。指圧がクローズアップされてもなんらおかしくない土壌なのでした。

 ジャー技術的にどうかと言うとめちゃくちゃお粗末なのです。お粗末でも、金儲けのために組織をうまく作っちゃうのです。ヨーロッパの指圧の大半は、アメリカからきた指圧で、日本ブームに乗ってなんとなく根付きました。腰痛を治すとかそんな指圧ではなく、どちらかと言うと手かざしでエイエイヤーの世界なのです。
 西洋人は気の世界に憧れを持っていて、それをうまく利用して、アメリカに住んでいる、指圧もマッサージも正式に習ったことがない日本人が袴を着てさーっそうと登場したわけです。そんな輩に長年騙され続けてきたのがヨーロッパの指圧なのでした。私が来た84年ごろには、そのうそつき指圧が、猛威を振るっていて、耐え凌ぐのに大変でした。そこに現れたのが浪越指圧を引っさげて来た私で、コリャおかしいぜと気張って、命を削って今まで来たのでした。
 あれから34年、私も年を老りました。治療としての指圧は、まだまだ軌道修正に時間が掛かると思います。
 スペインにも、柔道や空手の日本から来た先生が、体力的に限界になり転職したのか、俺は、指圧の大先生だと雄叫びを上げていた時代がありました。そんな輩は、いつかは消えていくのですが、まことにうっとうしい時代がありました。
 そんな人も影を潜めて、正しい指圧が各国に根付いたかと言うと代議士と結託した利益優先の組織だけが残ったみたいです。オリンピックの理事じゃないけど、幹部だけが、儲かる仕組みを作って官僚を天下りさせて安泰安泰を叫ぶ指圧連盟が増えてるみたいです。私が教えに行くと、うその指圧と、ばれちゃうので絶対招待しないイギリスの指圧連盟、いい加減な指圧を、普及するフランス連盟。
まだまだ死ねない、と闘志むき出しで新しい年度が始まるのでした。

2 Comments

  1. ヨーロッパの指圧もそんな感じなのですね!
    先生、大変なご苦労をされてきているのですね。
    そして続いているのですね。

    それにしても指圧を知らない人が指圧を名乗るなんて許せないし腹立たしいですね!怒 怒
    何でもかんでも利益優先、もちろん利益もなくちゃいけませんが、技術ってもんはそんなものじゃないはずです。
    本物よりも利益優先の大衆ウケが良いものだけが流行るのはどこの国も一緒なのですね。

    本場であるはずの日本も出来ることをやっていかないと消えてしまいますね。

    頑張ります!

    • ヨーロッパで増永スタイルなんていってる学校が仰山あります。しかし果たして、誰が教えてるのか、どのくらいの技量で教えているかミステリーですね。

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