9月も半ば、普段ですと患者さんの電話ががんがんで、始まったかーと気合の入る時期なんですが、今一、電話も少なく、暇をもてあましています。9月は休み疲れ、子供が休みで一緒にいるもんで気疲れ、だんなと一緒で、炊事疲れ、結構奥様連中が大挙してのパターンがここ数年続きましたが、政権の不安定、先行きの不透明さが先行して、肩がこっても、少しぐらいの腰痛でも我慢しちゃえが優先しているのかもしれません。
スペイン、マドリッドは、8月の半ばから朝方は涼しく、9月に入ると肌寒い日があったりしてスペインのガンガン太陽的なイメージからすると秋がなくドーンと冬が来る感じで4季のある地になれた日本人は、結構順応するのに時間が掛かります。スペイン人は、サンダル履きが靴に変わるぐらいでしょう。ただ、この時期は、やはりご婦人の患者さんが多く、夏に太陽にあたりすぎて、腎を害したり、脾経虚だったり、俗に言う婦人病での来院が多い時期でもあります。ひと夏のアバンチュールで大やけどのお嬢さんも結構います。親から金をふんだくってイギリス行っておろして知らんぷりも増える時期です。
油断して太って体が緩んで腰痛で、来院このパターンもあります。ちょっと前まで、8月は、バカンス、ドーット大移動がパターンでしたが、この頃は2週間とって冬2週間なんていう人も増えて、スペイン人も随分頭が豆腐になったものだと感心しています。有給休暇が30日、給料が14ヶ月いくら一生懸命仕事をしても、カテゴリー別の制度で、やはり大学出やマスターを取ったものは給料も多いし上に上がるシステムです。よっぽどのコネや実力がないと、窓口勤務は一生窓口勤務です。そんなら目一杯有給休暇を消化するのが常識です。
ホワイトカラーとブルーカラー今でもネクタイ派が幅を利かすのがスペインです。諦めじゃなく現実が、スペイン人を怠け者にしちゃう要素がある社会がここにあります。楽そうに見えるスペインですが、貴族がいて、コネの社会で、階級性、似非左派が幅を利かす国、之もスペインのかくどをかえた顔です。