昔の整体、今の整体

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 日本で指圧、按摩、マッサージがライセンス制度で、専門学校に通い卒業年次に国家試験があり、それに受からなければ、実は営業できないということを知っているのは身内だけで、ほとんどの人は、専門学校に通うぐらいの認識はあっても国家試験があるなんて誰も思っていません。

そのくらい軽く考えられているのが、実は自分たちの業界なんです。整体師たるものが存在して、カイロプラクターなんて何か横文字で、アメリカ産の手技療法が巷にあり結構、繁盛しているらしいとよく聞きます。中国マッサージ、タイマッサージあり、ありとあらゆる手技療法が日本には存在しています。要は、指圧、按摩という言葉を使用せず、患者さんでなく、クライアント、何しろリラックスの言葉を使用すれば、大方は、お役所もOKの日本なのです。
 私見なんですが、、要は差別化すればいい訳で、治療して結果を出せば、おのずと患者さんが患者さんを呼んで、それなりに食えるのじゃないのという考えがいつもあり、結局の所、誰がやってもいいんじゃないと思っているのですが、この考えは、君よろしくないとよく言われます。業界保護の立場から考えるとよくないのはわかりますが、治療所の選択は、患者さんの好き勝手ですので,その辺の自由は尊重してもいいと考えているのですが、どうなんでしょうか。技術のある所に患者さんがいく、これが常識ですよね。
 でも整体という言葉に指圧は負けてますよね。整体という語感は確かにいい感じです。ただ私が、整体という語感を容認するのは、過去に整体師野口春哉先生がいたことが基本であり、今のでたらめ整体を良いと言っているのではもちろんありません。
 野口春哉先生の本は、まさに先生のワンダーランドの世界の話で、プロといっても私たちの世界ではなくもう、先生独自の世界の話で、正直、よくわからなかった本という記憶があります。一応、ほとんどの本を持っていますが、凡人のための推薦本としては、風邪の効用というタイトルの本が、私の頭の限度としては、非常に面白かったです。今の整体は、指圧や按摩という看板が無免許営業では、掲げられませんので、整体という言葉を使用するのが、一般的逃げ道です。中国人、完ぺきに按摩の手技をやっているのに、免許などもってのほか、滞在許可証さえ怪しい輩は、やはり整体という言葉を使用しますね。柔道整復を卒業したお兄ちゃんも、骨接ぎの時代じゃないので、低周波とマッサージでごまかすために、整体何何と入れてるんじゃないですか。要は皆適当なんです。その適当をほっといた協会が、悪いのです。いまさら言っても、後の祭りです。
 働く権利がある。リラックスならいいだろう。その世間のお言葉に負けて、企業がこの私たちの世界に参入、厚生省も見て見ぬふり、今じゃ、免許持ちが、無免許者と同じ職場で働き、オーナーは、治療はダメですよー。壊したら厄介です。揺らして揺らして眠らしちゃいなさいと叱咤激励。せっっかくの習った技が使えるどころじゃなく、もう去勢された子猫ちゃんなのでした。そんなわけで、徐々に指圧という言葉も整体という言葉の陰に隠れてしまいだした訳で、これが日本の現実です。
しかし指圧は、治療です。今まさにスマートフォン,PCの世界、指圧が必要な世の中なのです。私は、ここ3年間セミナーで言い続けてきました。スマートフォンを悪役に仕立てたお陰で、ヨーロッパの指圧は、大ブームです。患者さんも増加、生徒も倍増。
 日本もスマートフォンを悪役にして、指圧を盛り上げるカリスマはいないのか―。第2の徳治郎は出てこないのか―。月光仮面は、ハリマオ―は、少年ジェットは、白馬童子は出てこないのか―。クリスマスを前にちょっと雄たけびを上げてしまった。気が上がりすぎたので、督脈の20番百谷へオート指圧。完璧な調整、そうだ、胃経の36番足の3里もオート指圧だ。

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