6月に思うこと

| 0 comments

6月は、学生さんにとってファイナルすなわち旅立ち(卒業)の季節です。また学生さんは、2か月半の夏休みをどう過ごすか、めちゃくちゃ楽しい計画を立てる季節でもあります。6月は、もうウキウキで勉強どころではない学生さん、1年に1か月のバカンスがある勤め人もウキウキの季節なのです。

 20年ほど前までは、1か月のバカンスを8月に消化する勤め人が多かったので、まったくもって8月のMadridは地元の人まばら、お上りさんが旧市街にウジャウジャといった感じでしたが、この頃は15日間夏休みをとって、後は冬休みといった人たちが目立ち始めました。それでも夏は休暇のレストランや店が目立つのはやはりこの季節です。
 よくお金が持つなーと私などは思うのですが、失業者もお乞食さんも夏休みを取るという固定観念がバンバンのお国柄ですので、お金が問題ではなく、とにかく夏は休むということが、体に染みついた人種と言えば、納得していただけるでしょうか。
 日本のカレンダーは日曜日から始まります。しかしスペインのカレンダーは、月曜日から始まります。この違いが、まったくもって国民性の違いと言えそうです。日本は、土曜日に一週間が終わります。一週間の始まりは日曜日です。日曜日に十分体を休めて月曜日の仕事に挑みます。しかし月曜から始まる暦を持つスペインは、一週間の終りである日曜日まで目いっぱい仕事に、遊びにエンジョイします。日曜日までくたくたに体をいじめて、そして一週間は月曜日に始まるのです。
 日本人の感覚としてもし月曜日に仕事が始まれば、少なくてもその前日の午後は、家でゆっくりが一般的感覚ですが、スペイン人は、休み終了の前日の夜中にご帰還、そして旅の疲れを残して、朝飯もそこそこにあくびをしながらぎりぎりのご出勤です。午前中は、旅の話でもちきりで、その日の仕事の効率は、見るも無残が常識かもしれません。時にこの手の人たちは、公務員が多いみたいです。この公務員、大卒は、常識ですが、めっぽう難しい試験があります。このめっぽう難しい試験を受かった人たちが、公務員ですので、もともと優秀な人たちなのですが、勉強するのは試験を合格するためで、入ったらどういう訳か雇われ者は、超優遇ですので、あとはやめない、だらだらの勤め人です。
 民間企業は、コネの社会が常識ですので、バカ息子が、自動的に優遇入社は、ごくごく当たり前です。さすがに外資系は、なかなか厳しいようですが、何しろ勤め人の優遇が目立つスペインは、家族経営か、中規模の会社が多く、納税誤魔化しをしなければ、まったく成り立たない会社が目立ちます。儲かっている会社は、マドリッドのサッカークラブのレアルマドリッド位のものじゃないかと思います。うちの治療所はレアルマドリッドのスタジアムに近いので、良く近くを通るのですが、世界各国のお上りさんが、スタジアムを訪れたく、いつも大型バスが,何台も横付けになっているのが目につきます。
一般的には、そんな仕事事情ですが、やはり仕事をガンガンして国を支えている人たちもいるわけで、そのパーセンテージが少ないということで、やはり超がんばっているスペイン人も沢山いる事は事実です。日本人だって怠け者はたくさんいるしどこも同じなのです。しかし良い暮らしをしたければ、頭、頭がダメなら、汗をかくこの常識は、日本人には、あります。しかし日曜日や祝日も店を開けて、日銭を稼ぐ中国人に対してシカメッツラをするだけのスペイン人がここにいます。10年もたてば、チャイナタウンが,あちらこちらに出没しても文句を言いなさんなとは言いたいのですが、何しろ私は、外人ですので、ただただ傍観が、最良かと思って、とりあえず愚痴書きをして心を静ませているのが実情です。

コメントを残す

Required fields are marked *.