平成中村座パート1

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スペインと日本が正式に国と国との外交契約を結んで150年になります。この区切りをお祝いするということで、いろいろなイベントがスペインの各地で行われています。指圧の大会もそのイベントに入れていただき冠大会として2月に行ったのですが、150周年の目玉イベントとして平成中村座という歌舞伎のグループが今週6月27日から7月1日までの5日間、マドリッドの中心地にあるテアトロカナルという劇場で開催されています。

歌舞伎などまったく縁のない自分ですが、嫁さんのお母さんが、三味線やったり踊りをたしなんだりしたそうで、普段あんた行ケバーが口癖の嫁さんが、興味を示したので、たまたま御招待の券をいただいたので、8時の開演に間に合うようにタクシーを飛ばして行ってきました。
 劇場の外には,かんざし屋、手ぬぐい屋、日本人形屋、江戸文字屋など日本からわざわざグループを作ってきたようで、活気のある劇場の外の風景が目立ちました。手ぬぐいを買ってみると袋に浅草近辺の住所が記してありました、わざわざ来ていただき5日間の商売で元が取れるのだろうかと考えたのですが,気っぷのダウンタウン商売人です。平成中村座のためなら儲けなんかいらないと駆けつけたのだと想像して自分を納得させたのでした。売り場のブースが5つありスペイン人が各ブースに一人ついて、通訳をしていたので、通訳代を入れたら儲けはあるのかなーと余計な心配をしつつ、気っぷの商売に感服したのでした。
 劇場に入ると、15分前だというのに劇場が2,3割の人込みです。いつもの通りでギリギリ勝負のスペイン人、日本の劇場なら幕開き20分前ならすでに客席は、大方詰まっているでしょうが、ここはスペインです。10分前になりドバドバと入り込むスペイン人、奇跡の如く開幕1分前には、すべての客席が埋まりました。お見事の一言です。
 どういう訳かうちの嫁さん、隣の人と話しています。人徳か、無邪気のなせる業か簡単に知らない人と話し込んじゃう特技は健在です。そのお隣さん曰く、今回は、平成中村屋の海外公演ということで、80人弱のファンの皆様が日本から駆け付けたということでした。その人は、俗い言われる追っかけでアメリカ公演にも行ったそうです。何気なくうちの嫁さん、玉三郎を観たいというとバックから手帳を出して玉三郎は、夏はありません。だれだれなら歌舞伎座で観られると答えたそうです。AKBや有名シンガーの追っかけ同様、好きな人はいるんだと驚き入った次第です。
 80人の御一行の中になんとあの作新学院の、そして空白の巨人の江川選手がいたのでした。私の席の4つ向こうの席なのですが、あのレジェンダの江川選手なのでした。今の平成中村屋の先代の友達らしく、歌舞伎ファンであるとの隣のファンの答えでした。江川さん,知らない人に声をかけられてもいやな顔をもせず、受け答えしていた姿にさすが江川選手と感動しました。知らない人に声をかけられて、これもファンサービスと悟るなど私にはできません。講習が終わるとさっさとホテルの自室に戻り、お呼びが掛かるまで部屋から出てこない自分のわがままと比べると月とすつぽんです。偉いの一言です。
あれ―写真家の篠山紀信もいるぞ。僕らのアイドル南沙織を引っさらった写真家だ。昔の髪のボリュームはないけど確かに篠山紀信がなんとスペインマドリッドの劇場にいるのでした。後ろ姿の蟹股が妙に年を感じさせました。続く。

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