思い出のサンタンデールの巻

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スペインと聞くとどうしても南の地アンダルシア地方を想像するのが、日本人かもしれません。そしてオリーブ油、ワインとくれば、私なども、スペインの南を想像してしまいます。そのくらい南にインパクトがあるのがスペインです。しかし今回は、30年ぶりに北の地サンタンデールに、嫁さんと行ってきました。マドリッドから列車で4時間、北の地は、どうしても疎くて、どこがビルバオで、どこがバンプロナ、そしてそして、どの辺が、コルーニャか全く見当がつきません。しかし実際は、北の地のスペイン人は、比較的働き者で、マドリッドに衣を構える成功者は、結構北(バスコ、ビルバオ)の人間が多いことは確かなようです。スペインは、妙に魅力のある所らしく、1回目、2回目は、南の地に旅、3回目は、北にという旅人が多いような気がします。ヨーロッパなんですが、妙にがさつ、しかし人も国も懐が深い国なんだと思います。

どおいう訳か、どこの国でも北は、結構工業があり、働き者で、しっかりしているという固定観念があり、南北朝鮮を抜かして、インド、南北アメリカ、確かに気候が比較的寒い地の民は、そんなことが当てはまるみたいです。南のイメージは,暑い、効率悪し、休み、怠け者、こんなイメージが伴うことがしばしばあります。アンダルシアのイメージは、やはりすべてがだらだらです。マーどこに行っても黙々と働くのは、日本人このイメージは万国共通のようです。

サンタンデールという銀行をご存知ですか。結構世界ランキングでも上位に位置する銀行なんですが、この銀行の創設者が、サンタンデール出身のボティン一族です。今現在4代目なんだそうです。代々の銀行家で、特につい最近亡くなられた3代目のボティンさんが、ガンガンやって規模を伸ばしたみたいです。中米のパナマあたりに行くとサンタンデール一色です。まさにモンスターです。

また三代目の娘さんが、またまた亡くなられたゴルフ界の貴公子,バジェステロと結婚しました。裸一貫苦労してプロになった天才ゴルファーが、ボティン一ファミリーのメンバーになったこと自体が当時は、大スクープとして世界中に、特に貴族社会が公然といまだに存在するスペインに爆弾を炸裂させたのを今でも覚えています。

今回、ボティン一族経営の海が一望の超一流ホテルの朝食だけを目的に早朝タクシーにて乗り込み、宿泊者に混じって、海を見ながら。モーニングを堪能しました。結構、絶景かなと久しぶりに感激させていただきました。朝飯をゆっくりいただき、其の後は、サンタンデール版はとバスに乗って、キャッキャキャッカと、隣にいたコロンビア人のグループとはしゃぎながらたっぷり岬周りを満悦させていただきました。

たまたまマクダレナ宮殿という岬に位置する場所で、バスを降りて探索。嫁さんが、30年前に来た時に、ペンギンを見た見たと騒ぐので、30年前なんか全然覚えていない私は完全に上の空…所がどっこい、コースの最終地点で、池が3つ,そこには、なんとトド、アザラシ、ペンギンが寝転がっていたのです。この地を30年前、生まれたばっかしの男の子と2歳の娘を連れてきた所を再び訪れたのでした。感慨無量、の一言でした。あの頃の懐具合を想像すると、きっと安いホテルに泊まって、パンに何かを挟んで、コカ・コーラかなんかで流し込んで、明日のバスの長旅に備えて、寝るのだけが、極楽なんて思いながら、、、、、何しろ、何もかもが未来にあると思っての青春の真っ最中だったんだと思います。なんで、この地を訪れたのか、まったく記憶になし、あの頃は、治療に必死で、朝の9時から夜の9時12時間営業が当たり前の時だったと思います。92年から2000年までは、めちゃくちゃ働いたのは、事実でしたが、それなりに息抜きもして何とか生き延びていたんだなーと思いつつも記憶に全くなし。ああでもないこうでもないの思い出に浸るサンタンデール、歳かなーとはてなの自分。

嫁さんと夕食後にサルヂィネラ(イワシ)海岸を散歩。お月さんの綺麗だったこと次の日の早朝列車で一路マドリッド。午後から現実に戻り治療開始。4人を治療して今日はここまで。

5 Comments

  1. サンタンデールのあるAsturias地方にLuarcaという港町があり、80年代の後半にはMadridからバスで何度も魚釣りに出かけていました。自然豊かな日本的風情の土地で、その昔はこの辺りでも、クジラ漁が行われていたらしいです。
     

    • luarcaですか、時間があれば行ってみます。できるだけ時間を作り北のほうに行ってみようと思っています。お元気でお過ごしください。

      • そうですね、La Corunaのあるガリシア地方とかもスペインの中では、特異な存在でしょうから。
        又、San Sevastianに代表されるバスク地方は、これまた異色なスペインでしょうから。
        今年のマドリードはやはり暑いですか?日本は去年にひきつづいて猛暑です。

      • GoogleでLuarcaを検索してみましたら、次のように出ていました。

        Villa blanca de la Costa Verde. Destinos de la playa en Asturias.
        Oviedo から90kmの背後を高台で囲まれた天然の良港で、漁業と喜びの街。。。。

        是非とも、暇を見つけて行ってみてください!

        • ぜひぜひ時間を作って村山さんがいかれた漁港に行きます。時間は作るもので、無理して作らないと時期を失いますので、そうしたいと思います。

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