往生際

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日本で、聖火リレーが、福島から始まったとのニュースを見ました。なんと往生際の悪いことと思う輩も多いと察しますがどうなんでしょう。日本にいるとニュースを見て、ニュースの言うことが全く正しいと思うのか画面から流れるイメージに一喜一憂の極楽人間のなんと多いことでしょう。なんで政府は、世界の主要国の首都にある日本大使館のお役人に、各国の状況をお聞きにならないのですか、恐らく政府の思惑に沿ったお答えしか返答しないのではないかと疑うほど、日本政府は何が何でも東京オリンピックを開催しようとしています。ここMadridのメーン道りを車で走行するとシャッターが閉まったお店が目立ちます。これから悲劇の数々が、生まれてくるであろう光景が道路わきにあります。
ルーマニア人が主だった物乞いが、今では、スペイン人も混じり国際色豊かになりました。警察も人件費の節約の影響か、パトロールも減ったようで、ニュースでは、犯罪増加で、市民に警戒を呼び掛けています。市の掃除の車も縮小傾向で、普段でも薄汚いマドリッドが,いっそう暗くなったような気がします。犬の排便用のビニール袋も以前は、ごみ箱のわきに一緒に備わっていたのが、いつの間にかなくなり、やたらとパリの街並みのように、犬の糞が目立つようになりました。犬の糞を踏むとラッキーと指を鳴らした光景は、今は昔となりました。今は、間違って踏めば、忌々しいのなんのゆとりを喪失した人間が、さまよっています。
何しろ、この1年で、ここまで世界が変わろうとはだれも思っていませんでしたが、現実がここにあるのは確かなようです。スペインしか私は知りませんが,EUの国々は、50歩100歩の現実がここにあるようです。
 結論を言うとヨーロッパの国々は、東京でお祭り(東京オリンピック)があろうがなかろうが、我関知せずが大半なのです。黄金のジバングの東京オリンピックどころじゃないのです。はっきり言って、自国の暴動を警戒した緊張の連続で、日々を生き抜いている国がほとんどなのです。
 日本が開催して、お金をジャンジャン使用して国力が落ちれば、これは、これで大万歳な国が沢山あることも確かです。やめた方がいいんじゃないと80パーセントの国民が言っているのに、なぜ日本のお偉方は、やることに意地を張るのでしょうか。このコロナの時期を有事というのであれば、あの大東亜戦争時と全く同じではないでしょうか。国民は、心の中じゃ正直やばいと思っているはずです。しかし政府の無知を、無謀を国民のもと、選挙で選ばれたお偉方が、突き進む姿は、誠に常識とは思われない殺気さえ感じられる今日この頃です。あの菅首相のおどおど顔が、いたたまれなくはありますが、この人も国民が選んだお偉方なんだからどうしようもありません。この往生際の悪さが、日本の致命傷にならないことを祈るばかりです。辞める勇気。誰も責任を取りたくない現実は、情けない日本を、世界にさらします。何時から日本はこんな国になったんだろう。

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