9月のファイトはカラ元気の巻

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今回で、399回目の投稿らしい.愚痴のストレス解消のために始めたこのブログもあと2回で400回の投稿になります。結構自分自身のストレス解消になったことは確かです。99歳で、まだまだ現役のお袋が、口を酸っぱく言っていたことが、人生の第4コーナーを迎えて、さてどうだったんだろうと治療所の事務所で今思いめぐらしています。

お袋が良く、子供で失敗すると取り返しがつかなくなるよ、子供のために時間を作りなさい。こんなことをよく言っていました。日本に帰っても、病院兼療養所にいるお袋には、会えないとのことで、あえてこの時期にと思い、かれこれ、3年帰国していない私ですが、今ふと考えさせられる言葉であり、また世の子育てを終えた、親父お袋のふと一瞬頭によぎる確かに含蓄のある言葉だと思います。

今は、お亡くなりになりましたが、ラスパルマスのテネリフェのゴンザロ先生が、よく言っていたことは、18歳まで育てて、最低限の教育を受けさせて、その上、財産まで残して、ガキに媚びるぐらいなら、何で生きてきたのか、わからない。俺は、子供たちに一銭も残さず、運命が尽きたらこの世からおさらばしてやると豪語していました。案の定、離婚して、愛人と彼のつまやかな生活が結構続きました。2年前彼が、がんで侵されてあの世に旅立つまで、本当に一銭も残さず生き抜いたようです。其のあと、その愛人が、ゴンザロ亡き世に未練はないと、真夜中の海に飛びこんで、自殺しました。なんか小説の中の出来事のようですが、強烈に印象の残るフィクションです。まことにインパクトのある教訓を私に残してくれました。

彼の4人の息子たちには、今でもテネリフェに行くたびに合うのですが、会うたびに、親父らしい生き方とうなずく姿は、これもあっぱれと私は、思うのでした。また彼の昔の嫁さんは、いい旦那を見つけてこれまたハッピィーなので、その辺も一件落着なのでした。

スペインは、自由がありすぎて、困った家族もいっぱい、いるのですが、結構、家族愛が強く、認知症のご両親を面倒見たり、ダウン症候群のお子さんをどこにでも連れ歩いてエンジョイしたりして、ほほえましい光景に遭遇することが、ままあります。他人の目を気にせずに生きる当たり前の習慣が、ヨーロッパにはあるのでした。

お年寄りを大事にという本性は、確かに脈々と継承されているようです。その点、イギリスは、結構ドライで、爺さんばあさんの面倒など見ないよー、独立したら、はいそれまでよーの傾向があると言われています。また北に位置するヨーロッパのいくつかの国は、姥捨て山的な発想が、結構あるような気がします。スペイン、ポルトガルは、家族団結傾向の国々かもしれません。

日本でも、親父の年金目当てに仕事もせずに閉じこもりの生活をしている中年のオッサンがいるとのことですが、結構そこの親父さんもはたから見ていると、ロバに乗るか、ロバを背負うかの問題提起がありますが、結構それを宿命と思い、淡々とバカ息子と暮らす親父は、結構それも人生と淡々と生き抜いている姿は、立派の一言です。

動物は、本能的に親離れの時期が来ると、テリトリーから追い出すセオリーや、2頭の子供の弱い方が、飯の奪い合いに負けて死んでいく宿命もまた然りです。人間とはなんと不合理な生き方をする生き物かと思うのですが、弱いものを助けて生きるという人間にしかできない行為を私は、素晴らしい人間だけの好意と思っています。生きる権利を全うする人間だけの発想を大事にしなければならないと思っています。

コンピューターではじき出される、感情の無い答えを重要視するより、人間という生き物だけができる判断を培うことが、今一番必要とされていると思うのです。この辺は、今の餓鬼たちにiPhoneを与えて、楽をしている若夫婦どもにも活をあげなければなりません。コンピューターの成功確率だけを信じる若者よ、世の中、結構原始的で、なおかつ非科学的な、人間同士だけにしか通じないことを突き詰めてゆくと、面白いと思うのですがどうでしょうか。コンピューターに判断をゆだねる、現代人に未来は、あるのだろうか。

スマフォに遊ばれている人たちがあふれ帰っています。そんなに知識を入れたって、また人とのコムニケーションをいつも取ってるふりをしても、人間は、所詮孤独です。

一人で生まれて、一人で死んでゆく当たり前のことを今から考え、謙虚に生きぬかなければなりません。この孤独をどう、支配下に置くか、この辺が、現代人の課題かもしれません。

息子たちは、仕事に明け暮れていた親父を見て、どう思っていたんだろう。もっと時間を共有しなければならなかったのかもしれません。最低限の教育を受けさせたという自負はありますがどうなんでしょう。

時間という化け物は、すごい高速運行で、その上後戻りができません。マドリッドは、急速に寒さの到来、ちょっとじめじめの感傷から9月がスタートしたようです。忌野清志郎の上を向いて歩こうでも車で聞いて、カラ元気を出すしかないしょ。

2 Comments

  1. 今日9月18日このブログを読んできて、最後に出てきた忌野清志郎の名前に感じ入りました。奇しくも少し前”花は何処に行った”の特集番組で、彼の名前と歌を初めて耳にして気になり、PCのディスクトップに置きました。彼の”イマジン” もとてもいいですよ、小野田さん。
    99歳のお母さん、来年は目出度く100歳ですね。今年の日本は86,510人が100歳以上とのこと、素晴らしい!

  2. 村山さんもお元気にお過ごしください。いくら頑張っても、体力の限界を感じるようになったらおしまいです。気力だけはまだあるのですが。お元気で。

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