大晦日

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毎年の恒例で、日本から送ったもらったもちろん日本製のカレンダーを患者さんやお世話になった人たちにプレゼントをする時期なんですが、どういう訳か遅れに遅れて日本通運とすったもんだの末に、例年なら12月の初めに届く荷物が、クリスマス寸前に届くというハプニングに追われて今、郵送や治療所に来る患者さんに渡すためにすったもんだの大忙しなのでした。

中には、12月に一回しか、ただただカレンダーをゲットするために来院する厚顔もいるのでした。32年間毎年日本から送らせて、カレンダーにお世話のお礼を込めて、手渡しするのが、私なりの年末の行事なのでした。フイルムに映し出された日本の景色を堪能できる豪華なカレンダーは、結構人気なのでした。

日本の問屋さんに発注して8月の終わりに川越の姉の家に届き、その品物をわざわざ東京の日本通運の海外発送部の社員が,船積みするために、どっこいしょと川越まで来て、東京湾のどこからかは、知りませんが、コンテナに収納されて船便で、香港経由、バルセロナの港着といった,順序を踏んで、当クリニックに届くのでした。

昔と違い、カレンダーも価値を失い、人気も今一になりつつありますが、これが俺流の感謝の表し方と頑固に意地を通す、似非江戸っ子なのでした。総費用を計算するとそりゃー採算度外視ですが、これでいいのだと自らを納得させて、嫁さんの呆れ顔を無視して、今回の日本の庭のカレンダーは、最高だなーと一人ぶつぶつ納得顔なのでした。今回は、遅れに遅れて、担当の日本通運の社員に結構当たりましたが、荷物が世界的に遅れていることは、ニュースで承知ではありましたが、言い訳がましい一言が、妙に自分をむかむかさせましたので、ぷつんと切れる寸前でしたが、向こうも私の性格を知っているので、はいはいと言いながら,舌をペロンと出して、せせら笑いだったと思います。

日本のカレンダーは、本当に品質も良く、景色もプロのお仕事ですので、カレンダーのフイルムを切り取って、額に収めたり,保管して家のインテリアにしたりと重宝がられているようです。ある患者さんは、定期的に刑務所に慰問に行くボラティアをやっていて、その使い古したカレンダーの景色のフイルムだけをきれいに処理して持っていくんだそうです。刑務所の独房なんかにいる囚人は、このカレンダーの景色を見て心を和ませるんだそうです。こんなところでカレンダーが、使われているんだと結構自己満足したのでした。

ただこちらのカレンダーは、日曜日に終わり月曜から始まりますので、その辺の習慣が、不平を招くようです。あまり意識しませんが、日本のカレンダーは、土曜日に終わり、日曜日がスタートです。それに比べるとスペインのカレンダーは、日曜日に終わり、月曜日からスタートします。私的な解釈になりますが、スペイン人は、一週間の終わりは、日曜ということで、最後の日曜までどんどん遊びましょう。しかし日本のカレンダーは、日曜から始まりますので、一週間の始まりは、十分休んで、月曜からの充実した日々のために第一日目の日曜日は、十分休息をとり月曜日に備えましょうと解釈します。このように、真顔で私は説明してスペイン人を納得させております。

そうです。毎年12月の終わりにカレンダーが大使館から届きます。全部の邦人ではないにしろ、少なくても私の手元に届きます。このカレンダー30年近く毎年受け取りますが、このカレンダーは、池坊の先生方が、月々を担当してお花を活けて撮影したものです。毎年池坊です。なんで毎年池坊なのかは、知りません。この辺が妙に胡散臭いですね。他に日本の芸術は色々あるだろうに、一歩引いて、他の流派じゃなぜいけないのですか。この辺もなれ合いの出来事のようです。仮に外務省が、決めてる頃でもカレンダーの数を考えれば、結構でかいお金が動きますよね。変化がなければ、すたれる法則は、ここでは、通用しないようです。

紙といえば、このカレンダーを持参して付き合いのある出版社にあいさつがてら先日行きました。さぞ他の職種同様にコロナで出版界も悲惨な状況だろうと察してなんとなく景気を聞きましたところ、このパンデミックのお陰で、出版業界は、人様が、家に閉じこもりがちなので、本の需要が増えて景気は、いいとのことでした。それというのは、日本で、指圧記事の連載を月一回頼まれている出版社が、コロナの影響で、大打撃を受けてメールマガジンを廃刊するとの連絡を受けたのがつい先日でした。出版業界は瀕死の状態と解釈していたのですがそうでもないらしいとのこと、日本とスペインのっ出版業界は、真逆でどちらが本当なんだろうとふと思った大みそかなのでした。E-ブックも今一だし、読書は、やはり紙をめくるのが、いいと思うのは、私みたいなじい様だけなんだろうか。コンピューター、スマートフォンが常識の今、真逆の職業が、華を咲かせるのも維新動乱時のあだ花の如しなのでしょうか。

パンデミック、、、、、、、この長期戦、3年目の厳しさを実感しながら2022年を迎えます。どうにかなるさで押し通す根性は今も健在。ジャンジャン2021。

3 Comments

  1. さすが小野田さん、日本のカレンダーとは眼の付け所が良いですね! 記憶を辿ってみると、外国で目にしたカレンダーをと言われても余り印象がありません。せいぜい単に数字だけが並んでいるだけと言うことだったと、今になっては思います。
    世界的な人的不足とコンテナの滞留で問題で、日本のマクドナルドがポテトチップのM&Lサイズの販売を、年末にかけて中止と言う措置を発表して話題になりました。それを受けて、USAの物流大手が3機のジャンボジェットで、緊急送付するともマスコミが伝えていますよ。若い連中はならばと、Sサイズを大量に注文しているとも。いやはやとんだ騒ぎです。
    良いお年を迎えてください!
    オミクロン株には、くれぐれも気をつけて下さい。

  2. マクドナルドの続報ですが、年末年始に何とか販売出来ていたフライポテトのM&Lサイズが、今月9日から一ヶ月程度再び販売中止とのことです。
    カナダの港でのコンテナの滞留などが主な原因とのことです。いやはや大変な事態ですね。日本もオミクロン株の急増ですが、その原因が国内にある米軍基地からの漏れ出しのようです。しかしまあ随分数多い基地があるのですね、この国には!

    • 中々日本に帰国できません。スペインの今年は、零細企業の倒産の嵐で、てんややん話になるであろうと認識しております。どう持ちこたえるかは、神のみぞ知るです。勝負年です。お元気にお過ごしください。

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