不景気の嵐、スペイン

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至る所で,右派政権が誕生している中、スペインは、中道左派と左派のお友達政権が、誕生しました。政権をとれるなら何でもOKのペドロサンチェスさん率いる労働党が、昔のテロ集団の恩赦を認めることを条件に、とあるグループとお友達になりました。持ちつもたれつの凸凹政権の誕生です。女の閣僚が結構多くて、話題になりましたが、今まで女子の閣僚がバリバリ活躍したかという、噂もありませんが、時代の流れだからしょうがありません。医者の世界も、弁護士の世界もスパインでは、女子の活躍が目立ちます。活躍かどうかは、知りませんが確かに目立ちます。女子が金を稼げば、自然と離婚率も増えてシングルマザーが確かに目立つスペインです。労働党が政権を取ると、労働者の味方的な発想で、政策を打ち出します。

例えば、妊娠出産の際に、ご婦人の妊娠者は、出産後、ご苦労さんと半年は、当然チンと産後休暇です。そして半年近く旦那さんも育児休暇が認められています。大企業、公務員であれば、それも時代の流れとして仮に良しとしましょう。

しかし企業としてのカスである、零細企業のオーナーも同じ条件で圧迫されたら、たまったものではありません。当然小さいお店はつぶれます。どんどんスペインの特徴のある地域社会に根付く一坪商法の家族経営のお店はどんどんつぶれています。日本人経営の原点、お客さんのために価格維持で頑張ります、なんていう輩はいません。儲からなければ、さっさと御店を閉めます。常識です。こんなこともあり、ダウンタウンの小さな店はどんどん消滅して、どこにでもある同じものを売る、ZARA,ユニクロ,無地、有名ブランドといわれる個性のない品を売る薄っぺらいお店だらけになりました。

いろいろ旅行すると各国の飛行場の個性のない、どこの国でも手に入る、同じ品物の陳列の山、誠に嘆かわしいことです。私の住むスペインは、旅行者の心をつかむ、スペインらしさの魅力がなくなっていますが、イタリアはまだまだ、小さい店が、至る所にあり威勢のいい掛け声が聞こえますので、まだまだ観光としてのイタリアは、お勧めします。

そんな中、健闘しているのが、華僑です。中国人の経営であろう店、特に食材店が,どんどんできています。店がつぶれると、近所の人がまず第一に心配するのは、中国人が店を開くのではないかという事です。一度中国人が、腰を下ろすとあっという間にどんどん中国人経営の洋服屋、中華レストラン、食材屋、ネイル屋等々、あっという間にリトル中華タウンの出来上がりです。その動きが、見えない渦として流れ、そして浸透すると、その地の不動産価値が間違いなく下降します。マー中国人より質が悪いのは、南米人の移動です。南米人が増える街は、不動産の価値がなくなります。南米人の多い町の公園は、週末南米人であふれています。どういう訳か、外でのコムニケーションが、好きなのが多くて、ゴミだらけの殺伐とした街になるからです。それでもスペインには、メキシコ人、ベネズエラ人のお金持ちが多く住んでいて、そんな患者さんを当治療院は、沢山施術をしています。

南米人が、住み着き特典を得て子供を作り、本国に仕送りをした、2000年代はとっくに過ぎて、今では南米人の出稼ぎは、めっきり減った感がします。11月ももうすぐ終わりますが、まったくもって患者さんの電話がなく、ワースト記録を更新中ですが、他の店も、レストランも苦しいとのことです。ブラックフライデーが、裏目に出ている感がします。ウクライナとソ連、イスラエルとパレスチナ、そして干ばつとくれば、懐具合を引きしめるは、いくらスペイン人でも、本能的に感じているようです。

お隣のフランスは、いつものこと、労働者天国で、すべてが労働者の味方を前面に掲げて、怠け放題の労働者、権利だけはいっちょ前にくださいくださいの連呼。これで世の中うまくいくのかと考えるのですが、人件費が高騰すれば、プライスを書き換えればいいわけなので、従業員神様が、お隣の国フランスなのでした。スペイン人より怠け者は、まちがいなくフランス人です。マーお互い国同士で、同じことを言ってるようですけど。

追記

潰ぶれるといえば、 長年にわたり親しまれた花とも、銀座、日本、どん底(スペイン人経営)すべてが、日本人経営のレストランが消滅しました。いい味出していたのに、代わって中国人がオーナーである、日本名のレストランが、また増え始めました。サーモンばっかしが、すしじゃないだろうに。アーそれと日本人の旅行者の皆様のお土産屋さんティミールさんも消滅しました。ご苦労様でした。時代の流れと言えばそれまでですが。

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