スペインの6月

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救いの神は、サッカーかもしれません。一頃のスペインは、8強まではどうにかたどり着くのですが、それからは、ど、ど、ど、と崩れるのが定番でした。しかしここ数年、サッカーのカテゴリー(順位付け)において世界ランキングナンバー1は、ここ数年スペインなのです。不動の世界ナンバー1なのです。先日のチャンピオンシップもアトレとレアルの共にマドリッド、共にスペインのチームの戦いになりました。レアルマドリッドが4対1でチャンピオンになりましたが、どちらが勝ってもスペインのチームのチャンピオンが生まれる対戦でした。経済不況、失業者の急増などのニュースが目立つ中のスペインの快挙と言えます。クラブチームは、外人の活躍が目立ちますが、スペイン選抜も前回のワールドカップを制していますので、スペインのサッカーは大したものなのかもしれません。ヨーロッパにおいて、かつてはブラジル人を筆頭に南米の選手が目立つ存在でしたが、今では各有名クラブチームには必ずといってよいほどスペイン人が頑張っているのが実情です。

 出稼ぎで稼ぐのはスペインの昔からの伝統のようで不況の中、ドイツやオランダでの単純労働(レストランの給仕、ベビーシッター)の稼ぎ頭がスペイン人のようです。またコンピューター関係でも優れたスペイン人が結構重宝がられているようです。
 この辺の気転の良さは、スペイン人は持っています。日本だったら政府よ何とかしろ、政治が悪いなどと始まりますが、こちらは初めから国を、政府を信じてませんから、ヤバいと思ったら自分で判断して家族を守るためにすぐに動きます。この辺がスペイン人というよりヨーロッパ人の歴史から学んだ行動と言えます。先日の韓国船の悲惨な出来事も、ヨーロッパ人だったら船内のアナウンスなど信じずにさっさと逃げていたと思います。おふくろも何かあるとよく国がやっていることだからまず安心、と言っていたのを思い出します。お医者さんが言っているんだから、国のお偉方さんが言っているんだから。この辺が日本の良いところでもありまたやばいところでもある様です。
独裁国の国民管理は、教育を与えない。サッカーや映画などに国民の目をむかせる。こんなことが常とう手段でした。サッカー、映画はフランコが国民管理をした時に使用した常とう手段です。
 スペインのラホイ首相は不況、失業者増に四苦八苦しています。6月はワールドカップの始まり。スペイン人はもうひょろひょろ、コリャしめたと、いつの間にかの増税を企んだり、ヤバい法案を一気に通しちゃったり、または、この時期は一安心と、いびきをかいて久しぶりに寝ねゃったり、何しろ今のスペイン、サッカーとテニスさま様の国なのです。6月が終わると一気に夏休み、僕らはみんな生きている生きているから笑うんだー。失業者だって、猫ちゃんだって、みんなみんな休みを取るのが常識なんだー。

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