ケニヤが危ないよと患者さんの一人に治療中、何気なく聞かされたのがつい一週間前のことでした。赤十字関係のおじさんが何気なくふと吐き出した言葉でした。私は、いつも何気なく聞いて右耳から左耳に流して忘れることをプロの仕事と解釈しているので、はいはいと聞いてもうとっくに忘れていたのですが、ケニアの大学で約140人の学生が殺されたというニュースを見てふとあの患者さんの何気ない独り言をいやでも思い出したのでした。
何か非常にヤバイ中東に、やっぱり怖いアフリカになってしまいました。シリアが反政府とアサド大統領の政府とISテロリスト集団の三つ巴でヤバイヤバイのごちゃごちゃの事態で、ハリウッドの映画の如く地球は末期的形相を本当に見せはじめました。
その上北朝鮮の将軍様の部下が自殺の道連れに、やけくそ気分で弾道ミサイルのボタンを押して日本のどこかに飛んできたりしちゃったらなんて誰だって考えてしまいそうな世の中になってしまいました。
何だってありますね、が結論になる会話が頻繁に飛び交う世の中になりました。スペインは、ヨーロッパと言っても実はモロッコのお隣さんなんです。だからといわれると別にと答えるわけですが、違法滞在のアフリカ人が道で偽ブランドの商品を集団で売っていて警察が来るとやばいと苦笑いしながら妙に緊張を欠いた逃げっ振りでお笑いだし、ルーマニアのおねえちゃんが、郊外の公道でお尻をあらわに客待ち。たとえパトカーが来てもどういうわけかお互い知らん顔。これをつるむというんだそうですが。警察マフィアは確かに存在しているようです。
またロシアのマフィアや中国人のニワカ金持ちが海岸沿いにマンションを買い捲っています。その上ご丁寧にも家を買う中国人に移住の権利すなわち滞在許可証をすぐにあげちゃう太っ腹。
また政治家は政治家で汚職のし放題。ヤバイと思うと離婚して奥様名義で一安心。なんでもありの、何でもあってもおかしくないのがこの国スペインなのです。
懐が深いといえばカッコがいいのですが、ヤバクなると放つうそが田舎者っぽいのがこれまたスペイン人なのです。
スペインが特別ではなくもうほとんどの国で何があってもおかしくない状態なんです。ジャーどうしようといわれてもすぐに答えは出てきませんが、妙にただならぬ予感がすることは、人間も動物の一種ならとっくに感じていなくちゃいけないはずです。でもスマホに魂を抜き取られた人間は、もう解らないかもねー。