スペインの消費税が21パーセントで落ち着いてから何年か経ちました。なんとなくお抱えの税理士が今年からあがったからと告げられ、じゃそういうことでと一件落着です。国民におうかがい、そんなのある訳なし。国民が選んだ政党がやることそんな感じで一件落着。
スペイン人わりと淡白に受け入れてますね。実際21パーセントの消費税を引いて、よく解らない税があり、小さい店は、家内業は、きついの一言です。そんなこともあり、国家公務員、地方公務員、すなわちお役所務めの仕事を誰もが望むわけです。週36時間働いて、有休は年に一ヶ月、特別給与があって、14ヶ月の給料を保障されれば、誰もが望むし、誰もが入ったら辞めないでしょうね。そういうシステムで動いているのが、大方のヨーロッパの実態なんです。
汚い仕事、重労働、束縛が長い仕事、誰がやりますか。大方が違法滞在の難民まがいの人達、東欧の出稼ぎの人達、南米の出稼ぎのおじさんおばさんなんです。頭がない人は、肉体労働で勝負、そうなのです。仕事が無いと騒いでいるスペインの若者、仕事はあるのです。お金のいい有名な大会社、公務員は限られた優秀な人材で締められますので狭き門、これなどはどこの国でも同じです。
大学でた若いのが、仕事がないこれも事実ですが、なんとなく大学でて、なんとなくの人生の若者は、どこの国にもいるもので、怠け者の一言で片付ければ、そうもいかないのが民主主義の世の中なのです。一昔前怠け者と言われた人達は、今では精神的なストレスによる病気と言うことで、あつく保護される世の中も確かにスペインでは、存在します。
午後5時以降働く人は、いけません。家庭崩壊につながります。土曜日曜は、休みましょう。働かなきゃ食えない現実を、国が、国が悪いの一言で解決したがる似非左が、やけに多いのもスペインなんです。
汗をかかずに金をもうける。庄屋さん、大地主、貴族階級、こんな人達のグループも今も存在してて、仕事をしないで、生きていける人がスペインの人口の20パーセントいると言う事実もあることはありますが。何しろ町を歩くと高そうな車乗ってる人が多いのは誰もが実感する所です。
21パーセントの消費税を簡単に受け入れる、太っ腹の裏側には、お上にうんうんとうなずきながら、結構危ない橋を器用に渡る、したたかなスペイン人魂があることに気が付くのに、確かに30年要しました。本当に摩訶不思議な国スペインです。こんな所にスペインのマジックを見る思いがするのは、私だけでしょうか。