スペインは、そんな国。

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スペインの指圧講習は、朝の10時から2時、2時間休憩して夕方の4時から8時までが一般的です。合計8時間の講習は、夜の8時まで続くのです。それに慣れている自分は、外国の講習が楽で楽で思わず、夕方の6時に終了なんて言われるとラッキーと雄たけびをあげそうになります。大体のヨーロッパの国々の仕事は、夕方の5時から6時には終わるようです。

そして夕飯が9時半から10時のスペインですので、8時まで仕事をやっても、マーそんなもんかと思いつつ遅い夕飯を食べされてぶくぶく太るパターンがスペインの常識です。11時に夕飯が終わると食後のリキュールを飲んでいるうちに12時になってしまいます。楽そうに見えるスペインの生活は、時間帯のずれのストレスで、胃腸系がもともと弱い日本人には実は体にきつい国なのかもしれません。
 滅茶苦茶な生活のように見えますが、結構朝早くから地下鉄などは混んでいて、夜型人間が多いスペイン人は、いったいいつ寝るんだろうと不思議に思うことがよくあります。オリーブ油とワインが健康そして長寿にいいのかもしれません。朝起きて、スプーン一杯のオリーブのバージンオイル、私も毎日続けていますが、胃壁に染みこむようなイメージは、確かに気分を爽快にしてくれます。地中海型の食事は、確かにいいみたいです。そしてなんとなんと、ヨーロッパのEC国の中では平均寿命NO1の長寿国ですので、その辺は摩訶不思議です。タフのイメージはここら辺からきているのかもしれません。スペインは、ちょっと前まで全くお茶が市民権を得てませんでした。ネッスルの紅茶のボトルが市場に出た時に、だれもがこんなものはスパイン人は飲まないと言い放ちましたが、今では結構みんな飲んでいます。グリーンティーがスペインでも空前のブームになっています。またおにぎりのような寿司も醤油をびちゃびちゃつけて食べてます。ぬるいラーメンなんか行列ができる店もあるくらいです。
 また一方、不眠症の罹患率もECダントツということで、身体は丈夫だけど、メンタル系のストレスには、めっぽう弱いのもスペイン人の特徴です。陽気で元気元気のイメージがスペインにはありますが、根暗の人が実は多く、他人は信用できない、信用できるのは家族だけだ、、家族の結束はいつも確認しよう的な人が多いみたいです。キリスト教の国ですので、もちろん自殺は、認めていません。新聞にも載りません。しかし結構、自殺者が多いみたいです。ちっちゃい宗教団体がうようよも実はスペインの真実です。
 仕事をやりすぎてそのストレスで、精神的にやられて自殺というのではなく、なぜか知らないけど、めちゃくちゃうつ病が目立ち、そんな患者が結構病院から当治療院に流れてきます。薬よりは、もちろん指圧のほうが有効ということを受けた患者さんが口コミで伝えてくれますのでファンも増えているわけです。指圧もぼちぼち市民権を持つ段階にきているようです。
 確かにイギリスは、個人主義の国といったイメージがあり、老後は、子供たちとのつながり薄の国と言えます。北欧などもそんな感じです。
 また悲しいかな。エイズの患者さんの数もヨーロッパで一番,ゲイ同士、レスビアン同士も結婚できるし、その辺は、ヨーロッパの中でも進んでいる国と言えます。また昔は、お昼寝があって夕方の4時ごろからまたお店を開けて商売がスタートといったことが当たり前のスペインでしたが、そうもいかないご時世になっています。麻薬なんか南米経由でスペインに入りヨーロッパに流れますので、何でもありがスペインです。意志の弱い奴には、恐ろしい国と言えます。
 そんな国なんですが、日本に一年に一回一か月程、帰国するんですが、3週間ぐらいでもう十分、ジャーそろそろスペインに帰ろうということになります。ごたごた文句を言いながらスペインに居続ける自分、確かに何かを持つ国、スペインなのかもしれません。

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