九ずの考察パート4

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4、先に立たず
これは、先頭に立たなくて誰かがやりだすとくっついてゆく、という積極性がない人、すなわちリーダーシップの欠如した人を指すのか、もっと先を読んで、後悔は先に立たないんですよ。と言っているのか多方面の意味合いがありそうです。

先に立つことは、後続から見ると、先頭に立ってやってる人の良い所、悪い所を研究して、改良して世にアピールしてゆけばいいのですから、後続組は確かに楽で有利です。自転車の競技で、先頭に立って引っ張るより、2番手で様子を見て先頭のペースが落ちたと見たらどっと出る、このタイプがなんとなくクレバーのように見えます。
 野球の野茂選手なんかも、大リーグという未知の世界に飛び込んで、後続組の進撃を助けた最大の功労者ですが、イチローや田中などの活躍に隠れてちょっと日陰者になってっる感じで、ちょっとそうじゃないだろうと言いたい気もないではないです。
 しかしパイオニアの人が、さぞかし大変だったでしょと聞かれるようですけど、パイオニアとしての根性は、確かに認めますが、人が考えているほど苦労とは思ってないんじゃないかと思います。なぜなら好きでやっているからストレスがそんなにかかっているとは思いません。やりたいようにやってその結果が後ろに道として出来上がりますので、本人は、そんなに気にしてないと思います。パイオニア、とか一代目なんてそんなもんでしょ。意気込んで、やるような人は所詮落ちてゆきます。第三者を気にしながら事を成就しようと思ってっる人は長続きしません。そんな人のセンスは、抜群なんですが、その人は当たり前にやっているんです。センスは先天的なものですので、本人は自覚していません。本人は、何しろやってて飽きない、このことに尽きます。そんなわけでそんな人は、自然といつの間にか先に立ってしまうのです。
先に立つ人は、一見ぼーっとしてるけど、決断は、実に的確に即座に遂行する人が理想です。オーケストラの指揮者です。そして絶対の信頼感が持てる人です。一芸に秀でている人を束ねる包容力のある人です。全てにおいてプラス思考、人のあら捜しではなく、人の好い所を見つけて伸ばしてやるタイプです。
いないですね、こんな理想の人。確かに先に立たずの小粒で生きるのも、人生かもしれません。ただ一つだけ言えることは、どこかの歌の歌詞ではないですけど、自分をだましちゃいけないということです。自分の性格を知って自分の力量以上のことをし続けるなということです。無理をし続けるといつの間にかストレスに押しつぶされてしまいます。自分の運と力量を知るということです。先に立てない人は、先に立てない道を歩むということです。

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