ローマに行って、考えたこと。

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最後に飛行機を利用したのが、昨年の2月の終わりで、確かイタリアのロックダウンの一週間前だったと思います。イタリア指圧の伝説の指圧師である、ポリドリ先生の突然の死。この時期が誠に持って、コロナの感染者数の不気味な上昇の真っ最中でありました。

教会でのお別れ会がローマで開催されるとのことで、出席か、コロナのために欠席かの選択に迫られたあの時のことは、確かに鮮明に覚えています。家族や指圧のメンバーは、やばいよヤバいよの連発で、大方は、イタリア行き、取りやめを言い張っていたのを、無視してイタリア、ローマに行きました。

あの時の決断は、今でも正しいと信じている自分がいるのですが、実は冷や汗ものだったのが本音でした。コロナで、欠席では男が廃ると私と、息子の二人で行ったのでした。ポルトガルから、ロジェリー先生も駆けつけていて、イタリアのメンバーは、大変喜んでいたのを肌で感じる旅行でした。

あれから一年半の月日が経過して、久しぶりに、飛行機に乗ってローマに指圧講習のために行きました。朝一番のイベリアの便でしたが、八割方は、席が埋まっていて、コロナも遠い彼方に行ってしまったのかと疑いたくなる、飛行場の混雑ぶりでした。

行くこと自体は、券を購入して飛行機に乗ればいいのですが、手続きや書類をそろえることが、難儀で旅行を控えることが、多いのではないかと確かに思う時期でもありました。まず用意したのは、ワクチン接種後にもらった用紙。そして、旅行者の滞在地での位置を知らせるアプリをセットしたスマートフォン、この辺は、有無を言わせずの義務でした。自分としては、一緒に同行した助手の100パーセントの手助けで、のんきなもんでしたが、助手は、初めてのことで、難儀していたかもしれません。

マドリッドの飛行場内では、一切書類の提示はなし。ローマに到着すると最後の最後まで、何もなし。荷物の引き取りの一歩手前で、列があり、10分ほど待って、係員が、パスポートの提示を促したので、提出。其のあとにマスクを取れということで、マスクを取ると係員が、パスポートの写真を見て、私の顔を見ること、ほんの2秒、良しokとのこと、コロナのワクチン証明を見るわけでもなし、ただただパスポートの写真と実際の顔を見比べるだけのチェックでokとなりました。なんだなんだのひと段落でした。飛行場からセミナーの会場(ローマの中央)まで、タクシーで約50ユーロ(約6500円)マ-この辺は、タクシーの運転手もマスク、私たちもマスク着用ということで、この辺は、マドリッドと同じでした。街中を闊歩するイタリアの大半は、マスクなしで、堂々の行進でした。

セミナーは、私たちと参加者は、マスク着用ということで、一件落着。セミナーが、終わり、食事に招待されたのが、ピザ屋さんで、ローマでは、有名ということで長蛇の列、やばい感じはありましたが、あきらめの心境で、参加、地下一階の大テーブルが私たちのテリトリーでした。ぎゅうぎゅう詰めの一言、ソーシャルデスタンスなど屁の河童。もちろんマスクなしの状態です。やばいよの一言を奥に噛みしめ、覚悟をきめました。グリーンパス(ワクチン証明書)が、レストランに入る時、提示を義務化していますが、この辺は、実に柔軟性があり、コロナは、過去の出来事、という印象が充満しているローマなのでした。帰りのスペインバラハス空港は、ほとんどフリーパス。これでいいのだと赤塚不二夫が微笑かけていました。

イギリスにしろ、イタリアにしろ、コロナはもう過去のものという印象操作で、政府は、目隠し作戦に出ていますが、実際のところどうなんでしょうか。

帰国は、朝いちばんにもかかわらず、飛行機は、すし詰め状態で、マスク着用とはいえ、FFPのマスクを使用するわけでもなく、ただただファッションマスクが、当たり前、ワクチンが済んだからとはいえ、2回ワクチンしてコロナに罹患している人もちらほら見られるし、ワクチン崇拝理論も100パセントとは言えませんので、マスク着用は、今年いっぱいは、もちろんのこと、来年の春先までは、まだまだコロナ時代ということで、うがい、手洗い、マスク着用は、必要と思われます。

特にイギリス人のはしゃぎようは、もう異常としか言えません。結構、マスク着用を実践している国として、スパインは、トップクラスかもしれません。イギリス人は、紳士のイメージが、特に日本にはありますが、サッカーのベッカーの如し、入れ墨バンバンの国ですので、結構、排他的で白人主義満々で、実は、気候の如し,暗い国という感じを私は持っていますが、どうなんでしょうか。

結論から言うとEU圏内の旅行は、比較的簡単のようですが,EU外の旅行は、どうなんでしょうか、私みたいな、スマートフォンの使い方が初心者の人間は、結構ドキドキの旅行が待っているのかもしれません。

この1年半の間、世の中の価値判断は、100パーセント変わりました。人間の心の変化も見逃せません。ただ、大半の人は、この波にどう乗り切るかを試行錯誤していると思います。ただ無理して頑張らずに、置いてきぼりを食って生きるさまも、それはそれでいいんじゃないかと私は思っています。踏ん切りがついて商売を廃業したり、いらないごみをバリバリ捨てたり、結局は、価値観が変われば、生き様が変わるという真実を突き付けられて、この辺で、おわとがよろしいようでと、引っ込むのもしゃれてるのかもしれません。

2 Comments

  1. ヨーロッパで又コロナ禍がとのことですが、スペインはどうですか?
    日本はどうしたことか、急速に感染者が減り信じられない程の収束状況です。年末年始に又波が来るのだろうとの予測ですが、どうなることやら。

    • スペインは、意外にマスクの使用が、行き届いています。ただ、クリスマス期間は、危ない兆候は、確かです。閉店ラッシュで、湧いています。

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