春は、妙に鬱の巻

| 0 comments

今日から、夏時間です。時計を一時間前に進めました。ありがたいやら損したやらは知りませんが、4月のセマナサンタ(聖週間)に向けてスペイン人は、着々とバカンスの準備を進めるのでした。4月の第一週の木曜日、金曜日、土曜日、日曜日と4日間、連ちゃんの休日です。普通の家庭は、どっかに行くのでしょうが、もうこの年になると旅行も億劫傾向になり、ダウンタウンにある中国人経営の食材屋に、豆腐ともやしを買いに行くぐらいが、精いっぱいの心境に満ち溢れています。
 昔は、スペイン人とあえて、付き合いをしていた時代がありましたが、どうもあうんの心境になれないので、この頃は、その辺の付き合いがなくなりました。ただただ黙って時間をつぶすといった日本人ならではの波長を求めること自体が、無理なんですが、この頃は、期待さえなくただただ、クリニックと自宅の往復といった、単調な日々が続いています。
この春先のどんよりさがなせる業といえば、それまでなんですが、こんな感じの日々が、4月、5月と続きそうです。
一年を通じての私のバイオリズムはどいうかというと、特に春先の私の身体は、ネガティヴ傾向に迷えるようです。
春先の肝を気をつけましょうが、私のキャッチフレーズで確かに運気は落ちるようです。そしてポーレンのアレルギーは,5月、6月の課題であり、この峠を乗り越えると私の好きな夏が来るのでした。
 マドリッドの夏は、湿気がなく、木陰に入れば、夏なんて、日本に帰るもんじゃないとの納得のゆく、肌で感じる言葉が返ってくるのでですが、それでも夏しか、まとまった時間が取れないので、ハイシーズンの料金払って、よく帰ったものでした。
 ここ3年間、武漢ウイルスの影響で、旅行を控えていたのですが、どうやら解禁のようです。ヨーロッパではすでに、ほとんどの人が、マスクをしていませんが、よくよく統計を見るとまだまだ、相当の数の死者が出ています。ただ、おじいさん、おばあさんが大部分ですので、各国の医療費の高騰を考慮すれば、マー仕方がないの部類でかたずかれてもOKのようです。集団自決しろとは、言っては、いませんが、本音は、そこら辺にあるようです。
 それでも、薬局、医療、特に病院、私のような衛生業は、いまだにマスクは、義務化しています。バス、電車などの公共機関は、義務化はありません。各自の判断で着用の有無を任せています。
 日本のNHKにあたるスペイン公共放送のアナウンサーが,週一回、指圧に来るのですが、ウイリスは、ともかく、マスクの常用が、妙に気に行ってしまって、このマスクは、いいといつでも常用して、妙に気に入っている人も中には、いるようです。
 私なんかも、髭剃りをする時間がない時や、妙に顔に自信ない時にマスクをしての仕事は、すこぶる調子がいいのでした。特に、年増のおねえさん、口元や鼻の整形後は、さぞかし重宝していたと思います。
ただ、3年の武漢ウイリスの爪痕は、色々なところに後遺症を残し、手技療法の世界も、生き残りをかけての攻防戦が日々続きましたが、随分の数の業界の館が消え去ったようです。私たちは、どうにか生き残りましたが、結構しんどいしのぎをさせられたことは、確かです。
 やっと安心して、これからというときに、逝っちゃった同志が何人かいます。
 なんやかんやで、またこの1年も4分の1が過ぎました。なんで爺になると、月日の経つのが速いのだろうか。また生き延びてしまった心境です。死ぬまで生き抜くしかないのかなーとふと思った春の訪れの一日でした。

コメントを残す

Required fields are marked *.