日本人の心

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5,6年前、イスラエルのテルアビブで、講習会があり一度、訪問したことがあります。講習会の合間にバザールとか、嘆きの壁なんかを訪問したんだろうけどほとんど忘れてしまいました。
 ただ印象に残っているのは、若者が、海岸沿いをジョッキングする姿が目立ちました。のんびりとした海岸には、、子供たちが砂浜で遊ぶ姿が目立ちました。
 若者には、男女ともに徴兵の義務があり徴兵の期間に、体をいやおうなしに、いじめられますので、その時のジョギングの習慣が徴兵が終わっても残っているらしく、沢山の若者が特に朝方、朝飯の前にジョギングを海岸沿いの波打ち際をにぎわしています。
 
 兵役が終わると、ワンクッションとして旅に出る若者が多いようです。兵役といっても今のパレスチナとイスラエルの殺戮の現状を見ればわかるように、運がなければ、すぐさま戦場に駆り出されるのが現実で、まさに生と死との天秤にかけられた状態での毎日が、徴兵の現状のようです。
そんなこともあり兵役が終わったら、自分の人生を考えなおすための時間が必要なのは、当たり前のことです。旅をして瞑想にふけり、インドあたりに居候を始める輩がいたり、大学に入学するもの、麻薬の誘惑に負けてふて寝をする者、お金が一番と投資にふけるものがいたりと人生色々みたいです。
 ただ言えることは、徴兵前のボケーっとした顔が、キリっとした顔に、変身するのは、確かなようです。日本のうっかりテレビに出てくるような、ぼけ、アホ顔の若者はいません。
 20歳前後何でしょうが、皆、意思のあるしっかりした顔です。この辺が、確かにボケボケの日本人の顔ではないようです。話は違いますが、明治時代そして大正初期の日本人のスナップ写真を見るとわかりますが、あの頃の日本人は、顔に凹凸がありシャキッとしていてみんな姿勢がいいという印象を写真から受けます。今の若いお兄ちゃん、おねえちゃんのスマートフォンで遊ばれている姿勢と顔は、やはりいただけません。いい悪いは別にして車で一時間程度の場所で、殺戮が繰り広げられている場所にいるものと、ぼーっと生かされてる、スマートフォンが命といった若者日本との差は、歴然としているようです。
 話は戻って、テルアヴィブというと飛行場内(イスラエルのロッド国際空港)での自爆テロで、3人の赤軍が、26人の罪のない人を殺戮をして、2人の日本人の赤軍派のメンバーが死亡、残りの一人、岡本公三が生き残り、長年の刑務所暮らしの後に捕虜交換の機会を経て、今は、レバノンのパレスチナ難民キャンプにて余生を送っているようです。
 イスラエルでの指圧の講習会のボスは、イスラエル人で、日本で指圧を習い、その指圧をイスラエルで普及しているセサール先生です。縁がありイスラエルに行ったのですが、兵隊が、街をのしのし歩いているわけではなく、また警察もパトカーも、滞在中ほとんど度見ることがありませんでした。全くもって平和そのものの街でした。しかしセサール先生曰く、そこいら中にカメラ、至る所に,公安の私服の警察がうじゃうじゃとのことでした。
ソ連とウクライナ、そしてパレスチナとイスラエル、沢山の情報が行きかう中、日本の報道は、アメリカ万歳、その他は悪の一片等です。果たして鈴木宗男の言う喧嘩両成敗論、ソ連にも言いたいことはある論。両サイドからの意見を柔軟性をもって理解することが、今一番大事なんじゃないかと思う次第です。確かにいつまでもアメリカのエゴが、まかり通る世の中じゃないことは確かなようです。
 ヨーロッパの歴史、アメリカの立ち位置等、西洋史のすべてを私たちは、公の教育機関で教わっていません。学んでないので、言う資格も実はないのかもしれません。
 ただただ、昔からアメリカ嫌いの私は、今スペインに当然のようにいるわけですが、東京空襲、長崎、広島の原爆投下,さんざんの目にあい、奥さまは、魔女、コンバットなんかのアメリカナンバーワンの動画を観させられ、散々啓蒙されて、アメリカからの輸入肉や小麦を散々買わされて、英語コンプレックスに誘導されて、今でも、白人コンプレックスに、はまっている日本人は何なんだろうとふと思うこの頃です。

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