○現地報道によれば、当地時間午後12時30分から、スペインの広範な範囲で停電が起きています。
○空港や公共交通機関に混乱が生じている模様です。
○現在のところ、停電の原因は不明で、スペイン政府からの公式な発表は出ておりません。
○邦人の皆様におかれては、できる限り自宅や職場等の安全な場所で一時待機し、安全に注意を払ってください。
この文章が、スペイン日本大使館から邦人のために送ったメールです。もちろん住所が登録されている邦人のためのメールです。この程度です。後は自分の判断です。日本以外の国に住む邦人における日本国の対応は、この程度です。日本に住んでいると平和があたりまえ、この弛緩状態が、日本の若者の童顔形成の発祥元なんだと、こんな時、つくづく感じます。
こんな時の対処は、50代以降のスペイン人は緊張感をもって対処しますが、若者は、日本の若者と何ら変わりません。ただ大陸続きのヨーロッパは、ほとんどの国が他国からの侵略を経験していますので、鋭い行動で対処します。
自国ファースト当たり前です。その辺は、覚悟して、たとえ真に親日国スペインに住んでいようと、いざとなれば、裏切ることなんか、屁とも思っていないと心の奥底で覚悟してないといけない事実があります。
今中国人バッシングをyoutubeあたりで見かけますが、華僑のしたたかをアジアの国々は、経験してるじゃないですか。アジアは、皆中国人が上層部にいるじゃないですか。ヴァレンシア、アリカンテ、そしてアンダルシア地方である南スペインは、中国人ばかりです。
それを許す、ここの首相は、確かにパンデミアの時、中国からマスクを大量に仕入れて儲けたことは確かです。また税金の優遇処置を中国人の起業家にしているのも事実です。それでも、よかとよの国がスペインです。懐が深いのか鈍感なのかは、知りませんが、事実は、スペインの至る所に、見え隠れしています。アメリカと中国の関税我慢合戦、真っただ中の今、そう昨日、10時間に及ぶ、スペイン、ポルトガル、南のフランスの広範囲での停電が勃発しました。
治療中の突然の停電、いつものように10分もすれば、元に戻るだろうとの甘い考えが吹っ飛んで、最終的な復旧は、夜の10時前後になりました。普段何気なく恩恵を浴びている電気がスペイン全体とポルトガル、すなわちpeninsula半島全体にわたり停電となりました。外に出ると人の歩く姿が目立ち、かといって、悲壮感があるわけではなく、また冗談を誰かがやっているといった軽い感じが目立つ光景でした。確かに普段気にも留めない、例えば信号機、電気がないと使えないという実感、普段ヘラヘラと使用するインターネット交じりのスマートフォンが使用できないなんて、若者は、想像もできない現実なのでした。
ナビゲーターが使えない、もちろんのこと、今までの常識が停電という出来後で吹っ飛んだのです。早急にスーパーマーケットが、シャッターを下ろしました。公共機関である地下鉄、電車、全てストップ、携帯電話が使用できないという、単純障害が、若者には、理解できないみたいです。泣いてるおねえちゃんもいました。
ただ相対的に見て、政府や自治体にゼロパーセント期待してないので、みな自分の意思で動き回っているようです。その辺の生活の知恵は、常識のようです。スペイン人は、他人を信じてませんので、裏切りがいっぱいありますが、だからどうしたが、ヨーロッッパ人(スペイン人)です。
いまだに政府は原因を正式に発表していません。ハッカーか、それともプーチンかと冗談を言う輩もいますが、一つだけ言えることは、たかが停電で、完璧に4千4百万人の人口のEUの一員である国が、パニックになってしまった現実がここにあるという事です。一日たった今でも、公共機関において、もたもたが生じております。もう一度何かが起こるんじゃないかと、心配顔が、街にあふれています。
教訓として乾電池で動くラジオの必要性、電気を使用しない、ポータブルコンロの所持、飲料水の確保、いざというときの家族の集合場所の確認、まだまだ浮かびそうな事柄を考えつつ今日は、妙に疲れた、お休みなさい。