27パーセントの失業率はヨーロッパダントツの記録です。特に小売業の店じまいが目立ちます。私の治療所の地区は、外人の移住者が多くそれなりに小さな店も健闘していたのですが、去年の秋口から店じまいが目立ち始めました。店じまいがあると現れるのは、中国人です。まず中国人はコンビニ形式の雑貨店を作ります。朝は10時の始まりですが、夜8時の一般小売業の閉店を12時ごろまであけておきます。何か足りないと、アー、中国人の店が開いている、しょうががないそこで用を足しちゃおうということで中国人の店は何となく客が出たり入ったりして何となく何となくなのです。つい最近までマドリッドの週末は、すべての店が閉まっていて閑散とした街並みでした。それがヨーロッパの余裕でした。しかし今は形相が一変して大型店はもとより軒並み店が開くようになりました。ZARA,MANGO,ありとあらゆる中型店がオープンしていますので、日曜日は休日です。仕事はしないで教会に行きましょうという教えまでもが、崩れてきたわけです。
祝日さえも中国人経営の店は開いています。開いていればお金が動きます。その辺のギャップが少しずつ、東洋系の金持ち層を生みスペイン人との摩擦になって来るのは歴史が証明していることです。スペインは、中国への進出が目立った時代がありましたから、スペイン政府は、スペインでの中国人の無謀ともいえるやり方を、見て見ぬふりの時代は今も続いています。例えば、中国人経営の店は2年間税金を免除、2年経つと経営者を変えちゃうんです。また新しい書類でスタートです。経営者を変えて2年間税金の免除の繰り返しで、難なく税金を払わないと、ある弁護士に聞いたことがあります。。ジョークで中国人は不死身。死亡したという登録がないために実態がつかめない。これは一つのパスポートが永遠に使用されているということです。カジノにしても中国人は出入りの際の入場料無料。街で、黒人の違法な販売には情け容赦ない警察が、中国人のコーラ売りや地べたでのなんかわからない販売には、寛容すべてが、なんかあるぞーと考えさせる警察の動きが目立ちます。
食うために、良い生活のために働くことが何が悪いと言われれば、ハイそれまです。sushiがスペインでも流行っています。寿司配達や、寿司レストランの大部分は中国人経営のものです。一年ぐらいは日本人のすし職人を雇います。その間に中国人の板前の助手がその日本人のすし職人から寿司つくりのノウハウを一年で盗みます。盗んだ後は日本人の板前を首にすれば、経費が浮きます。こんな感じで世の中を動かしているのです。
ちょっと離れたマドリッドの郊外には、中国人所有の倉庫がめちゃくちゃあります。その辺はまさしくチャイナタウンそのものです。何を言っても何を言われても金のある奴が一番の世の中です。私は華僑と呼ばれる人たちの力強さに感服します。団結力にただただ脱帽です。
そして日本人の団結力の無さにやっぱりと、ただただうなだれます。ただその群れの動きがいやでスペインにきた私ですので、それはそれでOKです。
私の指圧の学校はいろんな国の生徒がいます。もちろん中国人の生徒もいます。その生徒が指圧を糧に生きるのであれば、いろんなことがあり得ます。OK 全てOKです。指圧は世界の指圧です。よー太っ腹、しかししかし内心は、ドキドキのマエストロ茂かもしれません。