ヤバイ世の中の生き方 その1

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スペインでの生活を夢見て小石川の伝通院あたりを根城にして悶々としていたころ、スペインの紀行文を探しては、読み漁っていた時代に決まって出てくる文章は、太陽をさんざんと浴びて育ったトマトはおいしいのなんの、もう称賛,称賛で山本益博の世界。また割ると黄身がプリンプリンの卵、もうマンナンこんにゃくゼリーの世界。超フレッシュなナチュラル食品の宝庫、うー感動。日本では、すでに忘れられた世界をスペインで味わいましょう。こんな感じのキャッチフレーズがいたるところにありました。もちろんEUに加入する前のピレネーを超えるとまさにアフリカの時代のスペインのお話です。
それでは、ヨーロッパの一国スペインの今現在の食材状況はいかがなものでしょうか。例のトマト、味も臭いもなく、その上、色が妙に人工的でまるでアル中の浮腫み貌。卵、紛れもなく養鶏場のそれ,割るとドワーッと器に落ちてコレステロールの塊だぞーと威張っている感じ。卵で育った私たちの年代には大変寂しいことです。マー何十年も変わらぬ値段の代表食品の卵です。先進国はどこも裏事情は同じかも知れません。

農業国スペインもEU に加入して先進国の仲間入り、制約と競争により農薬にまみれた先進農業国に生まれ変わったのです。ワックスで皮がつるつるのリンゴ、虫食いの無い形の整ったキャベツ、バレンシアオレンジの形の良いこと。畜産然り、牛肉の色のきれいなこと、加工食品然り、一週間ほっといても硬くならないパン。ヤバイ食品のオンパレードです。
ビオの食品専門の店も徐々に増えていますが、割高は、家計簿に影響しますので、ドイツ、オランダ、北欧の国々はやはりそれなりの対策が高サラリーと比例して行われております。お金で健康を買うのが当たり前になり貧乏人には厳しい現実の世の中になりました。
また春のポーレンによるアレルギーは当たり前のことになり今年の冬は、雨が多かったので春はポーレンが舞飛び、アレルギーもちは大変だぞと、まるで挨拶の潤滑剤として季語を使うようにこんな会話が飛び交います。いつから始まったんですか、こんなこと。少なくても、おやじ、おふくろの頃にはなかったことです。化学肥料、食品添加剤、防腐剤、着色剤、そして環境破壊,公害ETC.医学の進歩が癌を撲滅しましたか、たばこが悪いタバコを撲滅その結果、肺癌患者は減りましたか。便利な世の中の代償は、高くつくことを、国を動かす偉い人は、気が付きましたか。スマートホンを10億人が所有する世の中、スマートホン症候群を甘く見てませんか。大企業が、でっかい税金を払うので、国も甘い対策に追われていませんか。
体内でうまく化学反応及び適応していたものが処々の悪条件が重なりその結果体の免疫力(自然治癒力)が低下して体がギブアップの状態ですよと叫んでいるのがアレルギーなのです。

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