娘がベルリンで国際小児科学会があるとのことで、同僚と二人で出かけました。マドリッドの空港に迎えに行くのが、マーなんとなく親父の仕事と納得して時間を調節して出かけます。娘は娘でそんなの当たり前でしょの顔で当然チンなのでした。帰ってくるなりすごいの一言で、世界中から小児科医が集まりああでもないこうでもないの会議に娘は感動していました。
まードイツの医者グループがオルガナイザーであれば完璧は想像できるのでした。私が関係する指圧の大会でもドイツ、オランダ、スイスの指圧グループが大会やセミナーをオルガナイザーすると彼らは一年前からああでもないこうでもないとメールを送ってきます。
スペインの私のスタッフは、なにやってんのまだ半年あるじゃないと返事も返しません。これがスペイン、イタリア、ポルトガルの仕事の流儀なのでした。特にスペインなどは、大会の一週間前あたりから参加者が最後の決断をしてお金を振り込むなんてことは、もう当たり前のことで、ふたを空けるまで予想がつかないのがラテン国の面白いところなのでした。
つい最近のベルギーの大会でもかなり前からレクチャーのテーマ、そのテーマのダイジェスト版を送れだのベルギーも用意万端が好きな国のようです。要は台本どうりにやれというお国柄と参加者の空気によってテーマを変えてフレキシブルにこなすラテン流のやり方が確かに存在するのでした。私などはもちろんラテンスタイルがしみこんでいますので結構ちゃらんぽらんに大会に参加して今まで何とか耐えてきました。
何語でやったんだいと尋ねると、国際大会は英語ですよね。スペイン人は英語がいまいちなんです。フランコの時代は第2外国語はフランス語でしたのでご年配のインテリ層はフランス語を確かにしゃべりますね。でも英語は確かに喋れないスペイン人多いですね。オランダ、ドイツ、スイスなどは、英語常識の感じで最低2,3各語はこれまた常識ですよね。スペインは、日本と同様、母国語で国内は通用しちゃうしフランコ時代は鎖国のようなもんだから英語は必要ないのでした。日本だってほとんどの日本人、日本語で通用しちゃうのだから、いざ英語といっても無理なんじゃないかなー。
うちの子供は、目の飛び出るような月謝の学校通わせたんで英語だけはマスターしたので親に感謝してるんじゃないかなと一人思っています。私のほうも教える機会が年々増えてよく外国に招待されるんですが、すべてスペイン語で押し通してきました。昔はハリス先生の文化放送100万人の英語などを聞いて頑張った時代があったのですが、今は英語を喋ろうと思ってもすぐにスペイン語が出てきちゃうのであきらめています。
英語で教えられたら、英語の指圧の本を出したらバカバカ儲かって、うはうはなんだけど、やっぱスペイン来たのは失敗だったのかと思うまえに、運命は宿命と納得納得。今日も元気に感謝感激。