やるかやらないか

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この時期6月は、ヨーロッパの学校(教育機関)の卒業シーズンです。ご多聞にもれずスペインに5つある指圧学校のドサ回り巡業ツアーも始まります。先週最終のバルセロナの指圧学校の卒業式がやっと終わりました。浪越系の指圧学校がスペインに5つあってこの時期になると週末を利用して各学校に卒業証書を配りに行くんです。学校といっても寺子屋に毛の生えたような塾のようなもので、各学校の卒業生も毎年12,3名前後の数で微々たる物なんです。ただ微々たる物でも5校あれば計60名の卒業生だし、20年続けばそれはそれなりの数にはなっていますが。だからなんだと言われると、別にと言うしかないんですけど。

日本の指圧学校、毎年120名入学して3年生、ざっと計算して計360名の在校生、そりゃ入ってくるお金のゼロの数が2つも3つも違います。私の場合は治療所で患者さんをばんばんやって数で稼いで、学校の道楽商売の赤字を帳消しにしてどうにか今までやってきたと言うのが本音です。派手なすし屋ほど、内情はばたばただよとよく言われてますが、私の指圧カンパニーも似たり寄ったりなんです。
 ただこの商売、定年がないもんで、手が震えるようになったら按摩の震顫だといってごまかせばいいし、このごろ首の治療をしながら1,2分患者と一緒に寝ちゃう技法も編み出したし、手が動かなくなった反面、口が達者になったし、何とかまだまだいけるんじゃないという楽観的思考は抜けてないんです。
ただ今いえることは、人生、指圧道、ともに第4コーナーを迎えて,健康一番を感謝しています。前にも述べたけど私の周りの気のいい面々、どんどん癌で逝っちゃってるんです。志半ば、やっと余裕ができて金じゃなく時間、これからというときに力尽きてならまだしも、癌で逝っちゃうなんてさびしいかぎりです。
この年になるとこれから先の道も大体見当がついて、こんな感じで終わるとか,終わらしたいとか、絵図を描く訳です。もう一度みんな悩むんです。やるかやらないか、びんびんに最後まで悩むんです。こんな伏線に熟年離婚とかもろもろがあるわけです。運命は宿命、燃え尽きるか、燃えカスを残すか。さあーどっちだ。

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