人生の宝

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久しぶりに高校時代の悪仲間に会う。いつも決まったメンバーで居酒屋あたりでわいわいがやがや3時間ぐらい笑い会って、またなーと自分の世界に帰ってゆきます。高校卒業したのが約40年前、今まで会った、回数なんてたったの20回ぐらいかもしれませんが。

それでもいざ会うと昨日のごとくの勢いで話が進みます。聞き役、突っ込み、茶々いれ、ボケ役、みんな役割が決まっていて笑い転げてあっという間の時間を過ごして祭りの後のあの寂しさを、かみ締め散ってゆきます。
 借金だらけの親父の会社を引き継いでどうにか立て直した猛者、58才で歯科治療院ををたたんで、後の人生は俺のものと悟り顔のあいつ、婿養子で農家に入り、役人を貫き人生はおとぼけと豪語する友。そして何でスペインに行ったのと聞かれ、いまだに返答に苦しむ俺。それぞれの道のりは、平坦のはずもなく、歯を食いしばった人生かも知れず、バカバカと上司にハラスメントを仕掛けられたかも知れず、ちょっと女子(おなご)でもめたかもしれず、それでも何とか生き延びて、たまに会う旧友とのたわいない会話にのめりこみ涙を流して転げまわるおじさんたちなのでした。
細かいことはよろし、今奇跡的に再開を楽しむ友がここにいます。今度は何時会おうかの言葉もなく、記念写真を取るなんていう発想もなく、またなの一言でお別れ、そして今私はスペインで友の顔を思い浮かべています。
 一期一会の言葉がふと脳裏を掠めます。今を生きるを身近に感じます。それにしても日本の暑さは地獄でした。でもヤハリ私は日本にいると体の切れが良くなります。動きもしゃきしゃきになります。そんな時私は日本人だと実感します。スペインの私はヤハリ異邦人(やどかり)何だと実感するのでした。

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