蚤の市パート5

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 84年6月、2回目ののスペイン入国,今度は、指圧をヨーロッパで普及させようじゃないかという大儀があります。心意気が違うのです。やる気満々なのです。そんなわけで日本を出国。超安航空券(大韓航空)でパリまで行って、パリから寝台列車でマドリッドに入りました。

始めは、土地勘のある、バルセロナに位を構える予定でしたが、バルセロナには、すでに指圧学校を卒業した日本人が治療所経営に乗り出しているという情報が入っていましたので、とりあえずマドリッドに到着しました。
 まったくの知り合いゼロ。ただ日本の渋谷にあったスペイン語のアカデミーの時の知り合いの伝で、語学留学の上野さんという学生さんの家に何日か世話になりCAMPAMENTOというマドリッドの肺といわれているカサデカンポという大きな緑の公園のそばに住むようになりました。

 3ヶ月ぐらい、ただただ,野っ原に建っているぼろのアパートに、住んで、毎日、毎日、労働許可証のゲットに役所周りに時間をツイヤしていました。どこかの語学学校に通って、学生さんの滞在許可証をとりあえずGETという方法もありましたが。なにしろ時間がありましたので、ゆっくりゆっくり、一人で動きました。
 その頃も、今も、労働許可証を取るということは、簡単にはいかないもので、それでも、書類さえそろえば、審査はもちろんありますが、絶対に取れないとは、スペインのお役所は、言っていません。
そんな訳で、黒人さんと、中国のおっさん、おばさん達と朝の5時ごろから順番を取るために眠い目をこすりながら並ぶわけです。そしてじっと我慢の大五郎で、超下っ端木っ端役人の上からの目線にひきつった笑顔を見せてGETするまではと、耐えるのでした。

 それでも日本人は、比較的スペイン人に良く思われていて、ほっとする場面がたくさんあり救われました。それに引き換え今も昔も黒人やアラブ人は、最初からガツンと差別意識丸見えのお役人ですから,もっともっと彼らは我慢の子なんだと思います。
 それでも中には、アジア蔑視の白人もたくさんいますから、時々は、むっとする思いもします。でも大方は、昔々の凛々しい日本人が、日本のそして日本人のイメージを創ってくれたので、日本のパスポートの価値を、重さを、そしてありがたさを感じることが往々にあります。
なんやかんやで、スペイン人と私の職種が、かち合わないということで超スピード3ヶ月で労働許可証兼滞在許可証を手に入れることができました。今では5年に一回の更新です。スペイン国籍を取れば、書類の面で、楽にはなるのですが、外国(スペイン)にいて何の不便もないのと、最後は日本人として幕を閉じたいという日本大好き感がありますので、このまま進行して行くようです。

今では、更新時に一回は、役所に行きますが、弁護士が代行しますので、昔のように並ぶこともなくなりました。その代わり、弁護士の支払いのために働けということらしいです。

3 Comments

  1. スペイン人は、なぜ日本人を良く思っているのですか?

    • 中国人もスペインにずいぶんいるけど、彼らは、自分たちのために精一杯で、自分たちさえ良ければという態度を前面に出して生きています。韓国人然りです。疎の点日本人は、悪いことしないは、だまされるは、でもいつも笑っている感じが良いのかもしれません。
      働く姿は、いいのか悪いのかは解りませんが、好まれてるのは、今まで、遠い存在で、戦争もしてないし、、悪感情の芽生える要素がないのかもしれません。

  2. 戦争をしていないっていうのは大きいですね。
    お国柄ですね… 自分は日本人で良かったってつくづく思いますもん。
    それと、人は、 だますより、だまされた方がいいって言いますもんね

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