マラガの糞

| 2 Comments

マラガは、マドリッドから約550km離れたスペインの南に位置する寒い北国のヨーロッの人達の憧れのリゾート地です。一年中、外人がうようよしている町がほとんどで、観光立国の象徴のような地方都市です。

一頃その海岸沿いをロシアの成金や中国の成金が競って広い庭付きの家を買って話題になったものでした。今はそれが普通になって新聞記事にも載りません。20年前日本のバブルがぶんぶん丸の頃、日本の政府がコロンビア計画という日本のご老人たちをスペインの海岸に第2の人生の地として住ませようとマラガのお役人と日本のお役人が手を組んで、そんなプランを推進したことがありました。結果を先に言えば、大失敗に終わったのでした。
 外人は、老後は海岸でのんびりと釣り糸でもたれて、読書三昧なんてことが可能なんですが、日本人は、集会所がなければ、日本食品がなければ、日本のテレビ番組が観られなくては意外と余計な条件が多いのです。商社員として長年外国住まいで、何の違和感もなく奥様も外国生活に何の支障もない夫婦でしたら、マラガの海岸住まいも可能でしょうが、一ヶ月も海を見て暮らしたら、日本人は、居酒屋やカラオケに、そしてうまいラーメンでも食べたくなるでしょ。やっぱり無理なんですね。せいぜいタイのチェンマイあたりで、なんとなくが、せいぜいでしょうね。
 ここまで、マラガの個人的印象を書いたのでした。ここからが、私の書きたい文のスタートなんです。
マラガの指圧学校の大将が月に一回、授業のために来るのですが、彼が言うには。。。今マラガの市役所が、今飼っている犬のDNAの登録を義務付けたそうです。一匹、一匹の犬のDNAの登録。今も昔も、マラガの町は犬の糞がいたるところにあるんだそうです。昔バルセロナの裏町の狭い通路を通る時、地面に細心の注意を払いピョン
ピョンと犬の糞を踏まないように歩いたのを覚えていますが、今でもマラガの道は糞だらけなんだそうです。パリも犬の糞だらけは有名ですよね。
 そこで暇なお役人は、犬のDNAを飼い主に登録させて、もし糞が道に放置されていたら、その糞のかけらを採取して、そのDNAで誰の犬のものであるかを突きとめて罰金を払わせるんだそうです。500,600ユーロの罰金をかせれば、税の利益アップ、其の上、町はきれいのダブル効果なんだそうです。
 モラルの問題ですが、そこまでやれば,滑稽を通りこしてご立派の称号が待っているかもしれません。果たして凶と出るか吉と出るか、またまた抜け道はあるのか、2,3年後の結果が楽しみですね。しかしスペイン人は、したたかですから、、、、、。

2 Comments

  1. 日本でもそうですが、モラルの問題ですよね
    これくらいしてもいいと自分は思います

Bee にコメントする コメントをキャンセル

Required fields are marked *.