君は、夏木陽介を知っているかの巻

　この前、メルボルンの指圧を習っている日本人の方から、ブログの感想が届いて、（やるじゃんと自分をほめたりして）、読んでくれる人もいるんだとちょっと緊張しました。
　私も隠れてちょっと興味のある治療家のブログを読んだりして、なるほどと感動したり、ざけんなよと雄たけびを上げたりして楽しんでいるので、こんな風に突然、感想を送られるとうれしいものです。ありがとうございます。
ビッグになったつもりはないけど、指圧界では、年々長老の大先生が引退して、徐々に小野田茂も年を老るとは言いながら、この世界ではまだまだ中堅ですと謙遜しつつ、えばりたい爺になりつつあります。
　本当の師匠は，こうべを垂らして皆の意見を聞く人なんですが、まだまだ修行が足りない悟空なのでした。
　しかし後輩がどんどんデビューをしますので、後輩の育成のために講習の機会も増えます。この時に、何気なく言う私の一言で、やる気を起こすときもあるし、また反対に、めためたに、傷つく後輩もいるんだそうです。口が悪いので、思ったことをつい言っちゃうので、後で、いじけることもしょっちゅうあるんです。
　あの時の先生の言葉きつかったなーと忘れた頃に言う後輩がたまにいます。でも愛情があれば、いずれはわかるさーと思うのですが、あの時の言葉に愛情があったかは、確かに疑問です。
　運よく、今までよい先輩に恵まれましたので、だんだん先輩がいなくなると、自然と私が先輩になるので、自分の言葉に責任を持とうとしきりに自分自身に言って聞かせています。
　ただバンバンいうのが自分のキャラですので、それが出なくなったら引退かもしれません。
この前、日本にこちらの指圧師を連れて、日本指圧専門学校に講習を受けに行きました。のびのびの外人指圧師は、のびのびと道場で、べらべらしゃべっています。神聖な道場をなめてるなと感じた学校の先生もいたと思いますが、こちらのペースでバンバンです。
　逆にあんまり日本の生徒がおとなしいので、ちょっと活を入れようかと思いましたが、こちらにはこちらの指導法がある、余計なこと言って、生徒が学校をやめたら大変なので、黙り戦術で2日間いました。
　最後に我慢できずに、思わず私流にちょっと教えたら、生徒さん目が輝きだして食い入るように聞いていて、なんだ若いのだってまだまだ捨てたもんじゃないと思ッた次第です。逆に日本の若い連中は、カリスマの存在を熱望しているのかなーと思いました。
　青春とはなんだと叫んだ夏木陽介が、今いたって十分いけると確信した、ほんのちょっとの日本滞在でした。