新年早々妙に反省の巻

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妙にえばった偏屈親父のラーメン屋をよく思わない私ですが、患者さんと久しぶりにやりあって、ジャー今日は、施術をしません。お帰りくださいとやってしまいました。この患者さんは,VIPの家族の紹介で、当治療院にはきわめて大事に扱わなければならない患者さんなんですが、こんな患者さんは決まって、情緒不安定で、その上わがままが大半です。

 商売と考えれば、良いお客であり、そのお客様は、まさに神様なんですが、健康は人がくれるものと思っている輩。そうですその患者さんも体が痛いのは誰のせい、遅れたのは車のせい、自分で、管理しないで、痛いので薬と同じような感覚で指圧にきて、さあー楽にしてくれ、だって明日から旅行に行くからと正気でいうような輩なんです。
この時期は、クリスマス明けで、遊びすぎて、妙にストレスが逆にたまっているような患者さんが確かに多い季節なことは確かなんです。1月2月はどいうわけか、スペイン事情は、結構毎年患者さんが減らない季節なんです。
 その患者さん曰く、2週間前に指圧を受けたけど、其の後2週間ずっと体がだるくて、バカンスが楽しくなかったどうしてくれんの的な、からみ方で言ってきました。2週間のバカンス、そこまで管理できないので、何とも言えませんと笑って答えたら、まだぶつぶつ言ってきたので、普段ならまあまあと施術に入るのですが、てめえの体の管理ができないからと、俺のせいにすんじゃないと切れちゃったのでした。
 久しぶりの爆発に、もう止まりません。ジャー今回は指圧やりませんので、お帰りください。と言うと流石に患者さんも一瞬戸惑ったようでした。
 患者さんはいつものことで、そこで誰にもぶつけられなかったストレスを私を通じて払拭したかったのでした。そんな患者さんの心理はとっくに理解していたんですが。
 なんやかんやの長年の経験で、笑ってまあまあの方針で行けば、事が済んだのに、妙に新年あけ早々、指圧劇場のお芝居が、妙にむなしく感じたのか、このまま指圧を続行できなかったのでした。完璧にプロ失格です。怒ったら負けです。今までめったになかったこの行為に、若干のおごりを後で感じてまだまだ未熟の自分を恥じたのでした。
 30数年の指圧道、若いころ爺指圧師の分かり面を爺引っ込めと内心思ったあの頃を思い出しました。経験を重ねていくとやはりおごりにつながるのです。今の若い奴はと言いたくなるのです。爺は怒り易くなるということを聞いていましたが、本当かもしれません。最小限のプロのプライドだよとうちのスタッフに偉そうに言いましたが、妙に反省した2017年の年明けでした。

2 Comments

  1. その葛藤と反省は非常に良く分かります!
    指圧を受けていただいたとしてもその後に身体にマイナスなことばかりされたら元の木阿弥ですものね。
    でもプロとしてはそこも受け入れ、受け流してなんぼですし。

    しかし先生がそのように対応されたことでその患者さんの身体に対する考え方が少しでも修正されてきてくれれば、本当の意味で健康になっていただけますよね!

    わがままな方にはきちんとした対応も治療だと私は思います!
    でも権力、金銭に屈しない先生はさすがです m(__)m

    • この業界、妙にえばるやつが多くていけません。井の中の蛙の先生が多く、特に年配者が多いですね。患者さんにしてみれば、大変な肉体労働とお思いでしょうが、患者さんと施術者の一対一の関係での商売ですので、本当は気苦労が多いしのぎなんです。力任せで肉体的に疲れるのは案外オイルマッサージかもしれません。

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