えげつなー

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関西の人なら、えげつなーと言うのかもしれません。クリスマスから正月にかけて、いくら人付き合いがない私でも何人かの付き合い人が日本にいます。気を使ってクリスマスプレゼント、御歳暮と、なにがしか日本から送ってきます。もちろん郵便できます。ほとんどがSAL便という若干お得なシステムでドーっとくるのです。小包が来るともちろん超うれしい反面、ドキッとする私を含めた外国人なのでした。。

 何にドキッとするかというと、外国から来た小包に対して関税をかけるのです。税関から手紙が来ます。小包到着の知らせです。身分証明書と領収書を持ってこいとの知らせです。人からのプレゼント何が来たかもわからず、まず怒りの前にあきれが心の奥から舞い上がります。要はいゃもんをつけて金をふんだくろうという算段です。何しろよくわからない通知です。私は、とっくにお手上げで、私のスタッフが飛行場のそばにある税関に行き、またされ、ぐるぐる各部署を回され、400m先の銀行で、プレゼントの価格に対する23パーセントの付加価値税を払い込み、また今度はその控えをもって受け取り所まで行って、偉ぶるオッサンに愛想笑いを無理してして受け取るんだそうです。
 そうですというのは、自分は行ったことが無いので、スタッフのわめきをうわの空で聞いて、ごくろうさんというだけですのでマーそうらしいです。今回,知ちゃんというバルセロナ時代からの友達にベンチコートを頼んだのはいいんですが、もちろんこちらの郵便事情を事前に話すのをすっかり忘れて、正規の値段を書いて送って暮れてたので約60ユーロ日本円にして1,2で計算して7200円の税金を取られました。
 私はスペインの首都Madridにすんでいるので、この程度ですが、なぜか小包はすべてMadrid止めらしく、地方からわざわざ小包をもらいに来ている人がわんさかいるとのことでした。順番が来ると、係の人に、プレゼントの中身がなぜわかるんだ、誰が送ったのかもわからないのに。こんなの序の口で、ほとんどの人がわめき散らしているとのことでした。
 係の人も慣れたもので、文句がある人は、そこに苦情の書きもみ用紙があるからどうぞの一言で、俺は知らない、政府に文句を言えの一言で終わり。昨年の年末私に来た小包は7つ、合計6万円近く払わされました。友達がカレンダーを送ってくれたんですが、高いカレンダーになりました。
 スペイン政府本当に金がないらしく、そこらじゅうの道路にカメラを設置してスピード違反をフォーカスしては、罰金を徴収。
 この前、学校に突然、労働省の係官が、抜き打ち訪問、違法労働者が働いていないかときたわけです。うちの息子何も知らないで、えばって、俺は朝から晩まで働いていると言っちゃって実は週40時間の労働契約をうっかり忘れて言っちゃったわけです。後の祭り、日本円で約100万円の罰金です。もし労働許可証のない外人が働いていて見つかったら、営業停止で罰金がいくらになるか。個人営業のお店で、働きすぎで罰金、やってられないスペインなのでした。確かに中国人、郵便で堂々商品送って商いしていた時代がありましたから、どっちもどっちなんでしょうが。正直な日本人が、損する世の中は、世界共通のようです。じっと我慢の日本人。日本のお役人、借りてきた猫ちゃんだもんね。それにしてもえげつなー。

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