俺は外人の巻

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先週年一回2月にMadridで開催される、ヨーロッパ指圧浪越の大会が終了してユックリシタイ所なんですが、この週末はポルトガルのリスボンから車で30分ぐらいの距離にあるカスカイスという海岸沿いの小都市にポルトガル指圧協会の招きでセミナーに行ってきました。何回も行っているところで、海岸沿いの朝の散歩は、こんな感じもいいなーと、サーファーのお兄ちゃんのはしゃぐ姿を見て、ぼーっとするのが楽しみなのでした。

 たまにしか来ないんだけど朝早く起きてふらふら歩くと、もうジョッキングのおじさん、おばさん、犬を連れた初老のカップル、結構、様になる光景にうっとりするのでした。ホテルもいつもの海岸沿いのホテルで、ゆったりとしたスペースで大満足のホテルなのでした。朝の8時頃散歩から帰り、ロビーにたどり着くと中国人旅行者の団体さんのチェックアウトでごった返していました。相変わらずのスペインにもごくごく普通に見られる光景なのでした。
 よしよし、これで静かになったぞーと一階のレストランに朝食を取りに立ち寄りました。入った瞬間、唖然、何人かの泊り客も啞然、バイキング形式の朝食、すべての盛り皿、空っぽ、ここまで食っていくのか、という程、カラカラの空っぽです。ハイエナ軍団が、先にみんな平らげて、退散した後なのでした。
 昨年日本に行った時も東京のホテルに何日か宿泊しましたが、ジュースを自己用のボトルに入れたり、持参の袋にパンを突っ込んだり、確かにいましたね、中国人。昔、日本が貧乏だったころ、おばあちゃんが、おじいちゃんが、結婚式なんかで、食べきれなくなった残り物を孫にあげるんだと大事そうに持ち帰っていたのを覚えていますが、何しろ散歩で大満足の小生、急に現実に戻った反動、それでもセルトニンとドーパミンが出ていたせいか、嫌悪感ではなく昔昔の日本を思い出し、貧すれば鈍、これも現実と同情心も若干よぎる、ちょっと複雑な心境での朝の始まりなのでした。
 たくさん頼んで食い散らかして、残すのが、中国人の粋と聞いたことがありますが、どうなんだろうと頭によぎったのでした。貧乏人ツアーがある反面、確かに金持ち軍団怖いものなしも事実なのでした。
 金を落とす中国人、それで潤う商売人。有名ブランド店必ず中国人の店員がいて、日本人なんかあっち行ってろ、が正直なところかもしれません。時代時代の順番だからと意に介さないのが得策かもしれません。日本も確かにバブル時代ありましたよね。
台湾に住んでいる中国人、私は台湾人です、と必ず言います。香港の中国人然り。みんなほこりをもっています。プライドは確かに必要です。俺は日本人だと外国に住んでいると確かに誇りに思う時があります。
 でもほとんどの、ヨーロッパの人は、日本と中国、そして韓国、実はみんな、あの辺の人で、解釈しているのがほとんどのようです。私も外人は一頃みんなアメリカ人と思っていた時代がありましたが、本当は、そんな世界観が、ほとんどのようです。その日を生きることで精いっぱいの人がほとんどで、あんたが何人だろうがそんなの関係ないが、ほとんどなんですから。日本の首都はどこですかと聞いてみてください。ひょっとしたら、北京なんて答えたりして。

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