安売りのつけ

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日本から来た、指圧の先生が、この世界はもうおしまいです。と開口一番嘆き節を始めました。だって先生、一回の施術が2980円のセンターができて荒らしまくって、価格破壊やってるんです。これじゃ食べていけませんよ。若い指圧師なんか、免許のない整体屋さんと一緒に働かなくちゃ食っていけない世の中になっちゃいました。こんな内容でした。日本の手技療法界確かに厳しい風がぴゅーぴゅーらしいです。

按摩、マッサージ、指圧を業とするもの指定の学校に入学して卒業、そして国家試験を受けて、合格の通知を受けて、初めて仕事ができるということで、この業界は成り立っています。マーぶっちゃけた話、業界保護の立場で言うと指圧協会あたりが歯科医師会のような超強力な団体を作り、その業界人を保護する制度が完璧に機能してれば,整体屋やちょっと危ないマッサージ屋を差別化できたかもしれないのに、協会の怠慢で、クライアントと患者の違い、癒し、リラックスと治療の違い、治療所とオフィイスの言葉の使い方の違いで、働く権利を守るというお役所の見解も加担して、規制がもうめちゃくちゃの状態で、ここ20年なんとなく経過したのでした。、エロマッサージ屋から治療師まで、マーこの業界の懐の深さにはあきれる次第です。
 隣の事務所の看板がカイロプラクティック,オステオパシーだったりして、例えアメリカのカイロプラクティックの大学を卒業しても、日本では法制化されてないので、実際営業できません。俺はアメリカの学校出たからと堂々やってますよね。良心の呵責の観点で鍼灸や指圧の学校に通って免許を取ってカイロプラクティックを業としてやっている良心的な先生もたくさんいますが、カイロプラクティック、オステオパシーは、法制化されていません。すべて違法なんです。
 でも日本のいいところは、自分自身の限界の認識、良心の判断が生きてますので、あまり無茶はしません。でも外国は厳しい規制がないとマーめちゃくちゃです。日本人の最低限の常識が、どうにか生きているからなんとなく、すべてが共存している訳です。
 日本人の阿吽の呼吸が、有るから成り立っている日本なのです。全く外人には理解できない仕組みです。・
この甘い仕組みが時には、功を奏するのです。しかしアウンは時には、企業保護につながり、まったく釜で、うでられるタコと同じで、はじめは湯加減もよく気持ち良いのですが、気が付いたら、大やけどするまで、ゆでられても気が付かない状態で、いつの間にか瀕死の状態で、消えていくのが世の常のようです。まるで逃げることさえもせずに、死んじゃったとさ、の童話の世界になってしまいそうです。
指圧協会、夏期大学と称して毎年セミナーを開くのですが、どういうわけか熱海の旅館、カイロのセミナー、東京のど真ん中のシティーホテルの会場を借りて、有名なアメリカのカイロの大学の教授を呼んで、万々やってます。
 結構講習料も高くて、入るのかなーと思っていると満員だったり、カイロプラクティック業界と指圧業界確かにセンスが違います。参加者もスーツにアタッシュケースといった感じで、バリバリなのです。
 そこの違いがあるからこそカイロが生き残って、指圧が苦境なのかもしれません。時代を読めない協会の幹部この責任は紛れもない事実です。湯たんぽが好きなんです。末期時の恐竜です。
 若い指圧師は、熱海に行きません。宴会も好きではありません。カラオケなんかもってのほかです。若い指圧師は、食うためのノウハウが知りたいのです。為になるならお金も惜しみません。だって親が面倒見てんだから。そこのギャップを理解できない。分かろうとしないのです。昔の栄光を聞く余裕は若い未来の指圧師にはありません。
 お爺さん執行部、年金もらって理事やっているわけだから,かまゆでのガマガエルでも食っていけるのです。
 指圧はこれからもっともっと、コンピューターに侵された私たちを救うために必ず必要な職種です。そして人は手当を望んでいます。今ヨーロッパは久しぶりに再指圧ブームです。2020年のオリンピックを目指して指圧界は、不死鳥よろしく飛び上がらなければなりません。時間はありませんがまだ間に合います。 安売りを嘆く前に,日本の指圧業界に活。

4 Comments

  1. いやはや全くもって先生の仰る通りです。

    全てが一緒に扱われていますね。
    指圧の免許をもらったからといって何も役に立たない国家資格になりつつあります。
    日々日々、大手の訪問マッサージの指圧師と関係のない会社を経営する方々に奴隷のようにこき使われて何のための医療類似行為の国家資格やら。

    指圧の本懐は完全に意味を失っています。

    古いお爺さん方は居なくなってしまうから良いのですが、これから指圧師になる方々はたまったものではありません。

    指圧の古いイメージのまま、このまま突き進むと確かに消えてなくなるのが行く末です。
    我々指圧師にしか出来ない技術を見よう見まねの人々がこれが指圧です、手技です、なんて宣っているからちゃんちゃら可笑しいのですが、何にせよ何を吠えても少数派。社会の波にのまれるだけなのが現状です。

    社会の波だけならいざ知らず、協会を始め母体の組織すらままなりません。

    指圧師が一丸となり、これぞ指圧だ!と胸を張れるのはいつの日やらです。

  2. 先生ユックリ行きましょうね〜。ここまで来たら、腰を据えて鷹揚にドッコイショです。

  3. 小野田先生、日本では1回2980円どころか、1000円を切ってるサービスまで出回りはじめました。
    1000円ポッキリで散髪できる理髪店と同じ感覚ですね。

    それで一瞬は肩や腰が楽になった「気」にはなれるのかもしれません。
    本当の健康意識に目を向けてもらうには、長い時間がかかりそうです。

    それにしても、そういう安売りセンターで働く若者の生活・将来が心配ですね。

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