九ずの考察

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三、自分は損せず。
 私は、ガキの頃からお山の大将が好きな方で、そんな立場が当たり前と思って今まで生きてきました。おごられるよりおごる方が好きなタイプでいつも率先してお金を出す習性がすでにしみ込んでいて、弟子などは、私と一緒だと小野田がおごるという筋書きがすでに出来上がっているらしくみんなのびのび食べまくっいています。

、そんなわけで私はいつでも財布は空っぽです。金は天下の周り物と決め込んで、お金の管理は、嫁さんがやってるみたいです。ただどういう訳か昔から年寄りにかわいがられていたことは事実です。うちの親父がよく自分より年上の人の言うことを絶対と思って聞きなさいと、しきりに言われて育ちました。そんなこともあり人の話をよく聞くということは、実践しました。
 言ってることが理にかなっていなくても何しろ、飲み込みました。受け入れても、あとで吐き出せばいいんだと納得すると気持ちも軽くなりどんどん受け入れました。よく怒鳴りつけられましたが、怒鳴りにもあとで考えると愛情があったんだと思います。よく言われたことは、全部勝ちはダメ、頭と尻尾はくれてやれともよく言われました。映画なんかで、やくざさんが賭場で運良く勝って、勝ち金の一割ぐらいを置いてゆくなんざ、それなんだなーとあの頃、やくざ映画でうなずいたのを覚えています。何しろ自分が儲けたかったら、人にも儲けさせてやるこの行為を、爺様に徹底的に教わりました。だからいつでも金がないという結論ですが、結構、金は天下の周り物で、今では順番ですから若い者にドンドンおごってますが、私の若いころは、大将によくおごってもらいました。あの頃の私の先輩たちは順番だからとやはり、懐が苦しい中をかっこつけてたんだと思います。でもこんな時にこそ、人間の本性が出るもので人間観察をして人生の肥やしにしていたんだと今気が付く次第です。今日は、おごりとわかると一番高いものを選んで注文する奴と普段通りに安物を注文する奴がいます。この違いが人間性の違いで、高いものを注文する奴のこ狡さを見せらえるともういけません。信頼に価する人間の欄から一瞬にして消え去ります。仕事を頼めるやつではなくなるのです。こんな些細なことで人間性が出るのです。洋服のセンス,食い方、顔のちょっとした表情、その人の一瞬の行為が本性を見せますね。マーこの商売はこの見分け方が診断の一つになりますので、プロの指圧師なら常識のところです。
 日本で一番信頼している奴がいます。この友に任せると、その時の私の持ち金に合わせて采配を振るいます。絶妙です。こんなやつを2,3人持っていると何何一家ができるのです。お金のことだけではなく、何しろ自分の損得ばかりを最初に考える奴は、最低です。サラリーマンに多いのは仕方ないですね。。自営業でしたらお金がなければ食えないこの現実が、ありますので、お役人ともちょっと違った、何かを醸し出しているのが自営のおじさんたちですね。昼行燈のようですが、実は鋭い奴がいっぱいいます。一流会社で鍛えられた輩も鋭い奴がいるんでしょうね。私の周りには、群れを嫌う、そんなやつがいっぱいいます。見栄っ張りが多くて、いつも財布にお金が入っていません。しかしなんとなく生きています。損しているのか得をしているのかわからない人生ですが、結構楽しくやっているみたいです。
 今日も、ろくでもない骨董品買って、嫁さんに怒られるので、こっそり押し入れにしまい込みました。押し入れが私の美術館です。

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