蒸れるから群れるなパート2

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 私の業界の人間は、群れを嫌うやつが多いみたいで、一匹狼と称して、人の下で、働くことを嫌うちょっと変わった人間が多いみたいです。所がマドリッドのセンターは、何やかやで、10人前後が働くセンターなんですが、定着率が非常に高く10年選手は当たり前、20年選手もゴロゴロで、誠にもって安定感があります。

ベテランのいい面は、もちろんあるのですが、老舗の落ち着きがある反面、若い患者さんの対応に弱い所が確かにあるようです。若者が、気軽に利用できる指圧センターも確かに必要です。当センターの特徴としては、各治療師が、自分の患者さんを自分で管理する。平たく言うと各治療師が、自分の診断で、好きなように患者さんを治しなさい、という自由さを尊重している方針が、定着率の高さに表れているのかもしれません。この辺の自由さがないと治療師もうっとうしくなって本領を発揮できないというストレスを生みますのでこの辺を尊重しています。オーナー兼一治療師がいるということが、治療師同士の暗黙のルールを作っているのかもしれません。その辺のさじ加減が難しいのが、この世界なのです。もう一つの良い所は、私自身、干渉されたくない人間ですので、治療が終わり、職場を出たらすべてが自由を一つの方針にしています。職場は職場、最低の生活をキープするところ、終わったら何をやろうが自由、無理強いの付き合いをさせない。これが非常にいいのです。実際仕事以外の付き合いはほとんどありません。ですから同僚が休日いったい何をやっているのか知りたくもないし知ろうとも思いません。この辺は、性格上、一生変わらないと思います。実際、一対一のこの仕事、ストレスが結構たまる職業なんです。力仕事と勘違いする人も多いのでしょうが、治療師は力など使いません。頭を使って経絡の流れを読んで、感じて気の病をただすのがこの商売です。ワンパターンのマッサージ屋さんとちょっと違うのですが、説明したってしょうがないので、この辺でこの話はおしまい。何しろ一日中,この商売をしたら、もう誰とも会いたくないし、話したくもなくなるのがこの商売なんです。コンビを組んで仕事をしている人たちって案外そういうもんかもしれません。何しろ気の病を治すということは、気疲れ、するもんなのです。だからこの商売の本当のプロは、結構、一人でいられる、一人で時間を過ごせる人が多いみたいです。孤独に耐えられない人は、何の世界で、何をやっても本当のプロにはなれない人なのです。悶々と寝たような寝ないような状態で、朝を迎えることなんてプロなら仰山あるはずです。所詮プロは、協調性なんかあったら成功するわけがなく、そんな奴ほど、群れたがるようです。欠点は、オレオレを前面に出すので、エゴが目立つことかもしれません。ただ他人に迷惑のかからがないエゴならある程度は必要と思いますが、どうでしょうか。ただエゴと個性の違いを勘違いしている輩はたくさんいますね。
 指圧学校もやっているんですが、学生さん、IT産業のサラリーマンが結構います。花形企業で、サラリーもいいと言われている業界です。しかし彼らの存在が、消耗品扱いで会社に雇われているのを実は彼ら自身、知っているんです。稼げるだけ稼いで、後は野となれ山となれの感覚で働いている人がほとんどのようです。せいぜい働いても、40歳の半ばまで、後は、無理ですの商売が、最先端のITの仕事です。毎年毎年新しいことを覚えてなんぼの世界です。気の消耗が半端じゃないはずです。ITにすべての気をはぎとられているのが、IT産業の世界です。若者がドンドン後に続いています。肉体的疾患もさることながら、メンタル疾患で体がめちゃくちゃになる仕事なんです。だからお給料が高いのです。本能的に体にやばいと思う商売が、この花形産業なんです。昔、スチュワーデスといわれた職種の人もたくさん学生さんの中にいます。みんな個性があります。群れる奴は個性がありません。個性を光らせたかったら群れないことです。その孤独に耐えるのです。個性のない奴は群れてます。身体も蒸れてます。スマートフォンに夢中になっている奴は、実は群れてないように見えますが、心が完璧に群れているので、人との群れ人より質が悪いかもしれません。
 何かを求めて、転職は指圧、こんな感じで学院に入学してくる生徒が結構います。群れを嫌う君、指圧の世界に自由を求めないか。現代の花形職種、そうです。それが指圧です。ジャンジャン。

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