たまには怒るさ―の巻

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 娘が、誕生日にプレゼントしてくれた時計をうっかり落としてしまいました。床が木だったので、マー大丈夫だろうと拾うともちろん時計は動いているのですが、妙にへんちくりんなんです。何のことはない文字盤がはがれてスキッ歯のごとくなってしまいました。

残った文字盤は、4つ程でほとんどが、落下時の衝撃に耐えられずにボロボロと剥がれ落ちたのでした。メーカーは,BOSS。時計専門のブランドではなくBOSSは、もちろんあのファッションのBOSSなのでした。確か2年前の誕生日に娘がスペインの独占デパート、コルトイングレスの時計,装飾のセクションで約180ユーロ(日本円で2万弱)で買ったものなのでした。私のことなのでガランティーの用紙は、とっくにゴミ箱にポイで、なくなっており、もしあっても2年の保証ギリギリあたりと思った次第でした。
 話は変わりますが、ここスペインでは、贈り物の品物を買うとマー大体のお店は、気に入らなかったら返却、そして自分の気に入ったものを買えるという用紙が贈り物と一緒についてきます。日本なら、贈り物気に入らないから送った人が買った所に、その贈り物を持って行って、変えてもらうという習慣は、私が日本にいた時はなかったけど、今はどうなんですか。
 相手の思いやりを考えて、ありがとうそして押し入れに永久保管が多いんじゃないかと思うのですが、こちらの人、贈り物に直接不満を言う人がいるぐらいですから驚きです。そんな訳もあってか、どうせ買うなら大きい店で、文句を言わない店で買おうと、スペイン独占百貨店コルトイングレスは繁盛しているのでした。
 パーティー用ドレスを買って、1日祝い事に使用して返却しても何も言わないコルトイングレス、この辺が人気の秘密のようです。
 そりゃそうだろ日本の百貨店だって、メーカーからの派遣店員が大部分を仕切り、メーカーに無理難題を押し付ける構図は、学生の時にバイト先で目のあたりにしたので、この辺は、どこでもある光景なのかもしれません。日本のデパートの食料品コーナーの部長を5年もすれば、家が建つといったあのおっちゃん今どうしているだろうとふと思うおじさんなのでした。
 話を戻して、これは、ちょっと一言、買った所に、行ってこましてやろうと、コルトイングレスに行ったのでした。担当の親父を捕まえて、説明すると、わかったような面をしてうんうんとうなずき、わかった保障の紙はと言うので、ないと答えるとそれじゃダメです。の一言。その上今度は、BOSSは、ファッションメーカーで、時計の専門の会社じゃない。この品物きっと中国製だよと、聞いてないことまで言い出しました。ロンジンやロレックスじゃないからとも言う始末です。そこで、俺は、一言、洋服やバックのブランドが時計を出してるOK,でも200ユーロ前後の金出してるんだよ、半端じゃない金だよ。セイコー、シチズン、カシオ、200ユーロ(約24000円)出せばそこそこのもの買えるじゃない。落として文字盤がはがれてボロボロは欠陥でしょ。その欠陥のものに保証書を出せとは何だ、と怒り心頭の自分なのでした。日本人のお金の問題じゃないよが果たして理解できたかは、問題でしたが、娘を前に御託を並べてやりあったのも久しぶりでした。娘が、もうやめようよ、恥ずかしよとまで言い出した時に、娘が買ったものだからむきになったのだと種明かしもできなかったおじさんがここにいるのでした。
 向こうも腫物に触らずが一番いいと思ったのか、BOSSの時計の代理店の事務所の電話番号を教えてくれました。自分の出してる品物に自分の名前を付ければ、例え中国製でも、おのずと自社の品物に責任を持つのは当然だろう。桶買いの酒でも自社の名前がつけば、責任持つだろ。俺は、その訓を引っ提げて35年やってきたんだ。こんな感じで気を最大限に久しぶりに上げたのでした。
結論
 有名といわれているメーカーのふとした驕りは、必ず10年後の衰退、消滅につながります。必ずつけが来ますよの教訓をちょっと粋がって垂れてみました。ジャンジャン

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