お袋が逝ったのが、8月の27日だから、約半年が過ぎました。光陰矢の如しで、時がたつのが速いこと早いこと。その間に、スペインでの年金が、フルではなく半分働いているという事にして、月々雀の涙程度のお金を受給して、半分年金者の待遇でひっそり仕事をしています。ひっそりといっても、この商売、年を取ればとるほどに、後光が増すのか、結構の数の患者さんを消化しています。徳治郎先生は、晩年、腹部の治療を中心に施術していましたが、患者さんにとっては、徳治郎先生は、神ですので、触診していただけるだけで、大満足なのでした。暖かく,マシュマロのような指先は、まさに奇跡のゴッドハンドでした。
話は、自分の晩年に戻ります。この頃は、癌の手術の後の予後の経過をいい方向に向かわすために指圧を予防医学の一環として取り入れている患者さんが,ブームを仕掛けたわけではないのですが、結構な数で来院しています。
癌は相も変わらず、西洋医学の本場のヨーロッパで、どんどん増えているんだから、藁をもすがるの方程式よろしく、神頼みの実態を物語ってか、なんか、中国人か、韓国人かの判別もつかない、そんなのどうでもいいの人種が、ヨガや神秘な手かざしの指圧とかいった奇跡の手を持った、やばそうな東洋人に電話を掛けるのでした。
そりゃー、悪いとこ切って、張り合わせて、あとは、検査、検査で、患者の顔も見ないお医者さんという特権意識の塊の輩が、右往左往してるんだから、マーこれもしょうがないことなのでした。私の持論である、2割の超優秀な医者が、最先端の花形ドクターを演じて、あとの8割は、触診と勘を信じて、昔のコツコツ医を実践する、こんな感じの医療システムをつくればと思っているのですが、薬剤、最先端の器具を絡めた、商売が、入り込んでくるのが常識で、ウクライナの賄賂や汚い駆け引き同様、医学の世界は、濁りの世界なのです。偉そうぶっても、どこの世界でも上の奴ほど、金に転ぶ輩ばっかりですので、この辺は、確かに腐りきった世界が見え隠れしているのでした。
こんな時は、動物だったら何をしますか。じっと待つ、体の陰陽のバランスをとるわけです。ただただ、食わないで寝っ転がって、回復力を信じてじっと待つわけです。その程度の処置で、人間だっていいわけです。でも西洋医学は、商売として成り立たないので、やらない訳です。
ヨーロッパの人間は、結構その辺の限界をよく知っているから、バチカンのローマ法王あたりと手を組んで奇跡を信じさせているわけです。私などは、はっきり言ってこの商売スピリッツ系の仕事だと思っているので、患者に希望を持たせることをモットウに患者さんと向き合っています。偉そうぶっても人間の体の半分以上は、未知の世界なのです。病気は気の病、手当ては、手を当てる治療を意味するのです。
昔流行った、シンプルイズライフが、爺さんには、住みにくくなった、今の世の中の救世主になるような気がします。もう怒らないことです。どんなにコカ・コーラが毒飲料といっても、世の中コカコーラをドンドン売ってるじゃないですか。電磁波が体に悪いといっても規制なんかないじゃないですか。世の中、金がすべて時代になってしまったのです。成田さんがいくら正論はたいても、爺さんがはびこる日本は変わらないのです。
追記
ウクライナは昔ソ連連邦の一員です。ソ連の汚職、わいろを考えれば、ウクライナのそれも想像できますよね。