教えのルール パート  4

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こちら(マドリッド)で約半世紀にわたり空手の道場を経営して後進の空手指導をしている山下先生というその世界では有名な人がいます。日本人会の会合でよくお話を伺う機会があります。余談ですが、隙だらけなんです普段は。歩き方も蟹股でひょうきんに。ひったくり野郎も間違うよな、間違ってひったくりを試みてやられちゃうんだろうな。落とす(首を絞めて失神させちゃう美技)つもりが落とされちゃうんだろうな。いやこんなベテランは失礼と頭下げて金的(睾丸)を指でピシャット鞭打ちして、ばばっと決めて逃げちゅのかな。まあその先生がよく言うのです。

100人の生徒の入門があるといるね2人ぐらい天才が。何やってもすぐ覚えちゃうんだよ。体は柔軟性に富み、グアポ(いい男)、家庭も裕福、そして何より素晴らしいのは素直さ、この素直な気持ちがセンスのある天才によくあるのだそうです。まるで花形満の世界です。教えるときの雰囲気は、教える側(先生)も教えられる側(生徒)も気持ちの交換(エネルギーの交換)ですのでスムーズにとんとん拍子でことが、進んだ方ががいいわけです。話している最中に茶々を入れられて話していることを忘れたら最悪です。素直に黙って聞くという態度に先生も気持ちよくレクチャーができるわけです。どうせ教えてもらうのでしたら先生に気持ち良く教えさせる雰囲気が一番大事なわけです。そこの雰囲気作りに素直さが余剰効果を生むわけです。実際家庭環境は人間形成の上で重要でして、成金は別ですが、生まれつき裕福な家庭に育ったお坊ちゃま、お嬢ちゃまが意外にいろいろな世界の第一線で活躍しているのもその辺の素直さゆえかもしれません。

佐門豊作(巨人の星の苦労人)タイプは、貧乏にもめげず素直な努力タイプであればそれもいいのですが、このタイプは以外に劣等感を垣間見る行為をよくします。人が考えるほど自分は意識していないのかもしれませんが。教えるたびに首を横に振ったり、ジャーこんな場合はなんて、すぐに反対の意見を出してきて自分の存在を認めさせるタイプが多いのです。こんなタイプは、結構隠れて勉強したり、自分なりにやっているのですが伸びないんです。まあー それでもそこそこまで行きますが。自分に自信がないぶん皮肉でストレスを解消しているわけです。よーく考えてください。あなたのまわりにそんなタイプいるでしょー。またまた余談ですが、三つ子の魂百までなのです。

素直さの次に大事なのは反復でしょうね。天才は、すぐにできちゃう。苦労なしですので反復は苦手なのです。ここに天才の宿命であるおごりをどう解決するかです。このおごりは意外に本人は気が付かないんです。そこで天才は、何が必要ですか。運です。良い師匠持てるか、出会うかの運によります。師匠によって反復の大事さを理解させられるかどうかの一期一会の運です。どこの世界でも期待の星はいます。この期待の星が本物であり続けるには、師匠に出会う運が必要です。期待の星もなんと流れ星と消えた人が多いことでしょう。ここに人生の面白さがあります。いいじゃないの全てが全て一流のプロにならなくても、そのとおりです。素直さを持っていればこの辺もクリヤーです。素直さと反復の巻、腹が減ったのでひとまず終了。

3 Comments

  1. 天才は努力しないのではなく、人の何倍練習や勉強をしても苦とも思わないし、それが普通だと思っているから、はたから見てもすがすがしいのです。俺はやってんだーとあえて言われるとやればー、と妙にしらけますよね。この辺の違いかな。ただ長嶋選手がたまに何かのイベントに出て、もちろん麻痺の体なんだけどあの笑顔やっぱりいつまでたっても超生まれつきの天才の臭いがむんむんで酢ね。王さんの方が庶民的ですね。

  2. 運も、その人次第ですよね
    その人が、運も招いている(呼び込む)と思います

    人間、一番大事なのは素直さだと、つくづく思います
    素直であれば、人の話も入ってきます、心に響きます
    だから、成長するんですよね

    そうでない人は、損です

    • 運はみんなにあるんですけど、見えないもんで、又くると思ってパスしちゃうのが、大半の人ですよね。

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