外国にいる日本人の楽しみとして、古い友人または家族からのちょっとした贈物、例えば誕生日の思いがけない小包。日常忘れがちな人達とのつながりを改めて感じるのが郵送でくる小包みですよね。それが出すね、ここ数年、小包到着の知らせが来るとドキッとさせられるのです。
到着の知らせが最寄の郵便局からでしたら、一安心です。誰かを代わりに郵便局に行かせて取ってきてもらえばいいのですが、これが飛行場のそばにある税関からですと、これが又面倒なのです。税関でとまっているということです。普通の人が、何々ちゃんの誕生日だからと、贈り物を郵送で贈りますよね。それが引っかかっちゃうのです。私の場合、そんなことがショッチュウなんです。出版社からのサンプル本、サンプルDVD、家族からの日常品、8割は引っかかります。スタッフの郵送は、大体クリニックまで届けてくれますので、嫁さんは、あんた狙われてんのよ。ブラックリストにのってんのよと、マジな顔していわれると、そうかもと思わずうなずくオジサンなのでした。
普通の小包で税関から手紙が来て、日付が記されていて何日までに処置しないと、破棄と書いてあるんです。しょうがないので、手紙を持って飛行場の近くの税関までスタッフと車でGOです。これが並ぶんです。待つんです。待ってる連中ヤハリ外人が多いのです。やっと順番、まず聞くのが、内容物はいくらかです。最初常識人なら戸惑いますよね。人から送られたものが、何だか解らないし、その上いくらと言われても案の定、隣の列で、係りとやってるアメリカ人、怒り出しました。
何でプレゼントの内容と値段がわかるんだと。係りのものは、なれたものでカエルの面に小便です。要は、金のないスペインの政府が苦肉の策で金を分捕ろうとしているだけなんです。21パーセントの付加価値税を分捕って息をつきたいだけなんです。
だから小包が日本から来れば、実家が商売やっているもんで、領収書をファックスで送ってもらって、これを提出してOKです。役人なんて紙がそろえば、それ以上文句なしですので、まーOKです。たまに意地悪おばさんがいて根堀葉堀で失敗するときもありますが、何とか今まで我慢してやってます。この前、出版社からのサンプルでそこの社長見栄張って小包の張り紙用紙に正価を記入して、あらかじめ用意した領収書と金額が合わなくて冷や汗かいたけど、贈物に21パーセントの税を掛けるスペインのなりふりかまわず行政に、スペインの未来を見るようです。日本で付加価値税が何パーセント上がるとマスコミがすぐ騒ぎますが、この国は、いつの間にか国会で決めて国民は後納得です。どちらがいいのか私は解りませんが、スペインのこのなりふり構わずがある限りスペインはまだまだ死なないのかもしれません。
2015年8月31日 at 1:13 PM
知らなかった~。そんなに受取に苦労されているとは・・