女々しいぞの巻

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 好きで勝手に異国にいる部類に属し,どちらかというとコントロールをされるのを嫌がるタイプ、こんな人たちを土着邦人と呼んでいます。異国に在住といっても、個人で仕事をしている人、また当地で雇われていても、会社自体まったく日本とは関係なく俗にいう外資系の会社に勤めている人、フラメンコ、スペイン語、スペイン料理etcを修行に来ている人たちなど邦人と一言で言っても色々な種類の日本人がマドリッドにいます。

 また日本の会社からの駐在員及び派遣で来る人、大使館勤務で来る人、日本人学校の先生としてくる人など多種にわたりますが、このグループの部類に属する人たちは、私ども在住30年以上の古参邦人から言わせると超短期の滞在の人たちと言えます。たった3年で帰国の皆様、そんな人たちの大半の考え方は、無難に波風立てずに過ごす、この一言を肝に銘じて、日常を消化している人が大半のような気がします。何しろ目線が、未来の永住地日本です。このスペインにいる間にお金をためて家のローンの一部にしようと考える輩。単身赴任のおじさんたち、寂しいもんで、徒党を組んで安酒飲んで。。。。。。こんな人たちは、スペインに溶け込もうなんて考えませんので自ずとグループ形成、何しろ行動範囲の狭いこと狭いこと、そして彼らの会社同士が何何会を作り何をやっているやら、そのグループの中にもおのずと序列があり三菱や三井、住友系はおのずと序列が上、そして生産工場会社(自動車、空調)が続き、その下が旅行会社関係、そしてとりはいつも無理難題を吹っ掛けられながらも、我慢、我慢の日本通運などのお引越し軍団、運搬関係だとさ。
 ただ若い駐在員が増えて彼らは彼らなりのエンジョイ方法を見つけていることは確かで、おじさん駐在員とは、ちょっと違うような気がします。上司と仕事が終わって一杯の感覚はなくなったことは確かです。
 日本の会社が、会を作り日本の会社同士の親睦を図る団体は、どこの国にも存在するようです。その団体の中にも必然よろしく序列があるなんて、まさに日本社会の縮図です。だから何が言いたいのと聞かれれば、俺はそんな生き様が嫌いで、指圧師の道を歩んだんだ。だからここにいるの。この違いだけは、はっきりしているわけです。金看板をもって働いてきた人ほど、退職して金看板を外された時の無力さを感じるんだそうです。手に職を持った人の強みは60を過ぎてからとよく先輩に言われましたが、今の私はどうなんでしょう。
 要は好きでもなんでもない国に、会社の命令で、飛ばされた人。サラリーマンと呼ばれる人たちです。中には3年間の滞在で、スペイン語の勉強もせず、英語で通す、商社員、まったくもって誇り高いヨーロッパ人に、アメリカの公用語で挑むドン・キホーテを、スペイン人は相手にしません。
 敵地に飛び込んだらその国の言葉で勝負しましょうよ。この辺の勘違いは、ヨーロッパで田舎者扱いされるアメリカ人と同類項な訳です。
 特にスペインを含むラテン国において、スペイン語も話せず、商売をしようとする日本の駐在員がいたとすれば、、会社が、あんたもうどうでもいいから、3年いて日本に帰ったら、もう席が無いよ。スペインを十分楽しんでくださいと言われているようなものです。
 そんなやつらに限って、スペインの文化を知ろうともせず。隣人と付き合おうともせず、ただただ日本の情報をインターネットにて収集の輩が多いみたいです。ここに土着邦人のメンタリティーと2,3年の短期駐在の勤め人の温度差と言えます。
 また何でもかんでも、日本形式で物事を考え、それを部下に推し進めようとする典型的な、日本のサラリーマンの上司をよく見かけます。ブツカリ、そして最後は嫌われて終わりです。郷に合いれば、郷に、、、、、、まさにそれなんです。ヨーロッパ人の白人としてのプライドは半端じゃありません。イエローモンキーの言うことなんて聞きません。
 2年、3年で何ができますか、35年いる私が、時間がないと焦っているのに。明日のことは明日考えましょの国スペインです。その日を楽しむ、そしてその日を生きる。こんな感じで今まで来ましたが、懐の深い国スペイン、侮ったら必ずしっぺ返しが返って来ます。その辺の粘り腰は、半端じゃありません。そのことは、何人もの邦人の体の奥底に苦い過去の教訓として、染みついているはずです。

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