ろうそくの灯パート2(自分の体を知る)

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 医者に行けば,診てもらったらと、何気なく言うときがあります。ふと無心で言うのです。相手は、うーんそのうちね、と相槌を打って、御終い。そんな会話は、誰の人生にも、何回もあるものです。その一言、結構当たっているものなのです。
その直感が、人間の原始本能なのです。素直に相手の悲鳴を聞き取った時なんです。意識して相手を診断するのが、私たちですが、実は意識しない、側近者が一番感じるものなのです。その言われたことを素直に受けとめて、医者に行くとか、血液検査位はと、自分の体を見つめ直すかというと、その手のほとんどの人は、素直に受け取りません。そんな人達が、手当てをしないもんで、手遅れになるのです。
 そんな人を見ると世の中、運命があるのかなーと思う時があります。その運命に逆らわないで、人生の地図に従い、人様が常識と考えるまったく逆の行動をなぜかしたお蔭で、蝋燭の灯を消されて、あの世行きの人って、結構世の中には、多いような気がします。
 予防医学である指圧は,全身治療を基本としています。その目的は、人間が本来持っている自然治癒力をいつでも、発動できる状態に保つということを目的としています。もっと具体的にいうと人間が本来所持している原始本能を砥石を指圧に置き換えてお話ししますと、体のセンサーを指圧が研ぎ澄ます、この例えおわかりになりますか。実は指圧本来の究極の目的がここにあるのです。指圧の哲学です。
 腹が減ったから、食べる。疲れたから寝る。体に異常が発生したら、痛みや不快感で、体に知らせる。極端な話、この道危ないと思ったら、その道を通らない。この感覚をいつも正常に保立たせ、迎え(寿命)が来たら、はいおしまいを手助けするのが、私たちの仕事と自分では解釈しています。
 ただ指圧を受け続ければ、長生きできると言っているのではなく、少しでも寿命を全うさせることをお手伝いさせていただけるのかなーと思っている次第です。所が体のケアーをしない人、ストレスの溜まった状態の人は、徐々に体からのそんな警告、すなわち体の原始的感覚が麻痺して、人間の1から6までの感(勘)が働かなくなるのです。
 私の場合、体のバイオリズムが狂ってくると、コカ・コーラを無性に欲しがるようになります。普段は、まったく欲しがらないものを自分の体が欲しがります。体の恒常性機能が完全に麻痺して、逆に毒を欲しがるのです。個人個人の違いはもちろんあります。調子が悪いと馬鹿食いしたり、酒の量がコントロールできなくなったり、色欲が増したり、まー色々あるはずです。その警告を見逃さない体を維持するということです。心臓発作、脳溢血、すべての異変において、必ず体は警告を発信しています。
 自分が調子悪くなった時、欲しがる毒を前もって確認しておくと、自分の体のバイオリズムがわかってきます。私は,東洋医学で言う肝虚ですので、春先は、非常に弱く、春先の頑張りは極力控えています。春先は、体に無理させないをモットーにしてます。
 コカコーラを水のように飲んで麻痺した体に活を入れての逆療法を好んでか,仕事、仕事のモーレツ日本人達が、昔ワンサカいたような気がするけど、そんな神風野郎、根性だけで生き抜いていたんだろうか。あの頃の人たち、結構頑丈だった気がします。
 今3万人の自殺者を出す日本。ここ数年で年5万、6万の自殺者が出そうな背景の整った世界。蝋燭の灯を少しでも長く、太く、メリメリと燃える状態を持続したいのなら、体の警告を聞ける敏感な体を作って現代を生き抜かなければなりません。半世紀前には人生50年と言われていましたが、まー伸びたこと、伸びたこと。しかし現実は、爺さん、ばあさん連中が長く生きてるだけで、、結構40,50才で癌や現代病で逝ってる中年が増えているのが現実です。
 今時のお姉ちゃん、お兄ちゃんスマートフォンの依存症が大半を占めています。実は現代の猛毒は、まさにこの便利物です。電車の中、食事中、歩行中、すべての人間の行動に、この魔物が付きまとっています。この魔物が、現代病を作っています。人間の生き血を吸っているのです。人間様の作ったものが人間様をむしばんでいるのです。20年ぐらい時が経過すれば、制作した人も、その恩恵で財を成しえた人達も反省するかもしれません。しかし現段階では、マイノリティーがガタガタ言っても誰も相手にしてくれません。人と違った生き方は、今の若者はできないし、我を通せば、のけ者扱いの昨今、今はじっと我慢で地道に指圧を通じて解きほぐすしかないのかもしれません。静観が正解のようです。しかしせめて餓鬼(お子様)からこの魔物を取り上げる勇気を若夫婦たちが持たないと未来はないのかもしれません。時代の流れでスマートフォンを悪く言うやつは非国民と言われそうです。ただ手当てという超原始的仕事の私たちだからこそ、そんな危機感を持つのかもしれません。
 そうだ、そうだ、まず公衆電話の復活だ。歩行時のスマートフォンの使用禁止条例なんかがニューヨークあたりからバチッと始まるといいんだが。しかしながらファルマシーと医者の癒着のように、マンモス独占企業は、エライ税金払っているので、一人二人、自殺しようが、癌になろうが、利益優先社会は止まらないだろうな。蝋燭の灯は、やはり細くなるばかりかな。ジャンジャン。

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