2013年10月10日
by 小野田
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外国で働くということは、ヨーロッパにおいては、滞在許可証と労働許可証を取得しなければなりません。労働許可証は取得初年度は一年です。しかし許可証に記された発効日からだいぶ経って当人に送られますのであっという間にまた書類の申請をしなければなりません。何年かその一年許可を繰り返していると5年の滞在許可と労働許可の一緒になった証明書を取得できます。
労働許可証を取るのは、簡単ですか。それとも難しいですかと聞かれたらスペインの場合は失業者が26パーセントの国ですので、その点を考えると難しいのかもしれません。しかし労働局は一切の受付を拒否している訳ではないので書類さえそろえば、許可証を出さざるを得ないでしょうね。可能性はどこにでもあります。食らいつく根性さえあれば道は必ずあります。ただ時期とラッキー(運)は必ずありますのでその辺は運持ちの人が有利です。
まず住みたい国の日本の大使館に行きます。そこでおおざっぱの情報を得ます。運が良ければやさしいおネイちゃんが受付にいてGOODなアドバイスをくれるかもしれません。その反対にむっとするようなおばさんが、あんた誰、なんて感じでホロロの対応をするかもしれません。怒ったらここで終わりです。我慢我慢で情報を得ます。スペインの場合はVISADO ESPECIAL というハンコがパスポートに押されているか否かで書類審査の分かれ目になります。このVISADO ESPECIALの取得方法の情報を第一番に得てください。スペイン語の勉強のための学生として許可証をもらい現地で長期の滞在の方法を考えるのも一案です。
フラメンコの勉強に来て、いつの間にか先生と仲良くなって、あらできちゃった、じゃ同棲、そして結婚なんて日本人もいますが。それも人生すべてOKです。ただ目的がはっきりしていればなおよく、一年語学のために頑張るなんて人が一年を燃焼させて勉強して帰国して通訳の資格を取ったという人を何人か知っています。
長く現地にいればいるほど語学がうまくなるというのは、嘘です。日常会話をマスターすると、ここからまたエンジンをかけなおさないとまったくレベルが上がりません。上達が止まっちゃうんです。またこの程度の語学なら何の役に立たないということがわかるのです。そのうちにお金が底を突きだします。 お金が無くなると日本レストランのウエイトレスやガイドで飛行場からホテルまで日本人の旅行者を添乗するといったバイトをしてやあ疲れたと寝てしまう日々が多くなります。いつの間にか流されちゃうんです。そうすると日本人仲間のたむろが始まります。そうこうするうちにネットで日本の情報を追うような生活が始まります。金が無くなったら余計なことをしないですぐに帰る、この決断ができる人はまた違った生き方だできる人です。日本でダメなやつが外国で何かやってやろうと思ってもそうは問屋がおろしません。そんな奴はどこに行ってもダメなのです。でも半年ぐらい憧れの外国に滞在してよい思い出だけを残し、日本に帰国、これはこれでたいへんhappyなことです。
この辺のところを何回かに分けて書いてみようと思います。